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スコアレスドロー決着に垣間見えた、FC東京が無敗を継続する理由【コラム】

 
 ガンバ大阪戦後の共同記者会見に於ける長谷川健太監督の“振り返り“からは、FC東京が無敗を継続する理由が浮かび上がってくる。大筋ではどの試合でも似たような試合運びになっている感はあるが、5月4日のパナソニック スタジアム 吹田は夏のような暑熱に見舞われたこと、ガンバが立て直しに成功して戦前の想定よりもいいチーム状態だったことといったこの試合固有の要素もあり、特に“負けないこと”に偏ったゲームプランになっていた。
 
◆がまんしながら隙をうかがう
 
 長谷川監督はこう言っていた。
「選手たちには『がまんする時間帯は当然ある。その時間帯をしっかり戦えば必ず隙が生まれる。そこをみんなで衝いていこう』と言った」
 後半勝負をかけるのであれば、極端な話、前半45分間は時間を潰すだけでもかまわないはず。そして後半が始まってから15分間は、まだゲームが動くか様子を見る猶予がある。そこまでは「がまんしながら隙をうかがう」という戦い方でいい。
 この時点では、勝利を追求しながら最低でも引き分けというルートに入っている。
 
 問題はそのあとだ。

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