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「それが東京」畏れられるようになった青赤軍団の現在地~片野坂知宏監督の会見から【J1第14節】

 

ガンバ大阪では長谷川健太監督時代にヘッドコーチを務めていた縁もある大分トリニータの片野坂知宏監督。智略で大分をJ1の上位争いに導いたが、FC東京を相手に厳しい表情。 © Ayano MIURA

 ビルドアップで相手チームを引き込み、しかし鼻先で奪わせない──その大分トリニータを真正面から叩き潰すような戦法でFC東京はJ1第14節を制した。
 無慈悲なまでにクオリティの差で押し切られた恰好となった大分の片野坂知宏監督は、この敗戦を深刻に受け止めているようだった。試合後の共同記者会見では、以下のようなコメントが並んだ。

「立ち上がり、硬さであるとか、東京さんの動かしの巧さであるとか。我々のことをしっかりと分析されて危ない場面が多く、非常に厳しいゲームの入りになったなと」
「選手も東京さん相手というところでの緊張だとか、プレッシャーがあったのかもしれないのですけど、少しもったいないゲームだったという前半になったと思います」
「東京さんの守備の集中とか、球際とか、要所を締めるところ、我々がそこを上回る狙いはあったのですけれども許してくれない。逆に東京さんは我々のミスのところでも、得点というかたちで結果を出してくる。その差がまだまだ我々にとってJ1で上位に行くには不足があると感じました」

 今シーズンの大分は非常に嫌らしいチームで、どの相手に対しても独特の戦術で苦しめてきた。だから自信を持って味の素スタジアムに臨んできたものかと思いきや、

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