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戦い方を確立しつつある神戸と模索中の東京。勝敗を分けた微妙な差【J1第15節】

 

森重真人、林彰洋とともにリーグ戦全試合先発フル出場をつづける橋本拳人。“タマ”こと三田啓貴とのマッチアップはバチバチと音がするかのようだった。 © Ayano MIURA


攻撃のカードとしてナ サンホと同時に投入され攻守に幅広く駆けたユ インス。8強進出がかかるルヴァンカッププレーオフステージでも出番がありそうだ。 © Makoto MIURA


 シーズン中に監督が交替する事態となり、下位から脱出しようと必死だったヴィッセル神戸。タイムアップの笛が鳴るとまるで優勝したかのように、選手、スタッフが総出で歓喜の雄叫びを上げた。
 トルステン フィンク新監督は短期間でチームの約束事を整理、戦い方を確立したようだ。基本的にはアンドレス イニエスタが責任を持って配球。ボランチの位置を基本としながらも最終ラインの両端に下がってきてパスを出し、前に上がっていくと今度は主にダビド ビジャやウェリントンなど外国籍選手とのコンビネーションでFC東京の守備組織を崩そうとした。シュートを2本撃ったのはイニエスタとビジャのみ。徹底した“イニエスタシフト”で1得点につなげた。
 
 一方、東京もカウンターを中心に多くのチャンスをつくっていたが無得点に終わった。しばしば目についたディエゴ オリヴェイラの単独プレーは、負傷の永井謙佑と移籍の久保建英を除いた状態での連携がまだ成熟していないことのあらわれかもしれない。ただ、そのディエゴがワイドに流れると中が空く。ここを使ってほかの選手がゴールを決めることもできそうだったが、なかなか1点を奪えなかった。
 
◆ビッグチャンスを逸した橋本拳人の反省
 
「前半のショートカウンターで点を獲れたらよかったと思うが多くチャンスをつくっていたし、自分たちのやりたいサッカーは90分間通してできた」と、橋本拳人。後半についても

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