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敗戦を受け止め、優勝をめざせ【J1第19節第2報~谷口彰悟、中村憲剛、鬼木達監督、渡辺剛、森重真人、長谷川健太監督】

 
 第1報でお伝えしたとおり、第34回多摩川クラシコは、対策を施してきた川崎フロンターレに、あえて“無策”で真っ向勝負を挑んだFC東京が完敗を喫する結果となった。
 しかし川崎にしても常にアジアそして世界での戦いを念頭に置き、進歩を意識したチームづくりというものがあり、対策の前にチームとしてのチャレンジがあった点を見逃してはいけない。その平素のチャレンジと東京対策が合致してあのようなパフォーマンスになったのだろう。
 
◆強度が高かった川崎
 
「一人ひとりの特長やどういうサッカーをしてくるというのは、映像を観ることもミーティングもかなりやりました。自分たちがどういうふうに持っていけばチャンスになるとそこまで落とし込んでトレーニングしたので、こういう結果につながってよかったと思います」という谷口彰悟の証言は、煎じ詰めると強いプレッシャーをかけつづけるという鬼木スタイルに到達する。
「(東京は)2トップに対してサイドハーフも中に入ってきて得点を狙うというかたちですけど、そこで引っ張られすぎてずるずる引くと相手の思うツボなので、そこを引かずにどんどん前からプレッシャーに行って、相手のパスコースの選択肢をなくしていこうとは強く言われました。きょうは90分間を通して強気にゲームを運ぶことができたので、これだけの試合ができたのかなと思います」
 
 中村憲剛も、東京を相手にすれば前から強いプレッシャーをかけていかなくてはいけないという意味の言葉を口にした。
「モリゲ(森重真人)にフリーで持たせると、けっこういいボールが来る。彼に時間を与えたくないというのもありました。とにかく息をつかせないように。前線もけっこう控えがいたので途中で替わる気満々だったんですけど、

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