タケ去りしのちタマ来たる。そんなにヤワじゃなかった東京【コラム】
清水エスパルスに完勝したJ2第20節で驚いたことはふたつ。冬に獲得した攻撃の新戦力が誰ひとりいない先発メンバーで2点を獲ってしまったこと。もうひとつは、タマこと三田啓貴が、移籍してきたばかりだというのに、もう10年ほどトップチームでやっているかのような馴染み具合だったことだ。
永井謙佑、ディエゴ オリヴェイラ、東慶悟、大森晃太郎で前半のうちに2点獲れるんだったら、田川亨介とナ サンホとジャエルを補強してかつ久保建英をレンタルバックする必要があったのか――などと言ってはいけない。久保やサンホが一定の結果を残したあとで大森が目の覚めるような一撃を見舞ったからこそ、あの先制ゴールの価値が増しているのだから。完敗した多摩川クラシコでも大森個人の調子自体は悪くなく、頭から起用すれば何事かを起こせるのではないかという予感はあった。練習でよくやっていたというカットインからの左足シュートは修練の賜物だろう。準レギュラーにとどまっていたこの半年で己を磨きつづけていたがゆえの反発力だとすれば、
(残り 1295文字/全文: 1862文字)
この記事の続きは会員限定です。入会をご検討の方は「ウェブマガジンのご案内」をクリックして内容をご確認ください。
ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。
会員の方は、ログインしてください。
外部サービスアカウントでログイン
Twitterログイン機能終了のお知らせ
Facebookログイン機能終了のお知らせ