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川崎フロンターレU-18に横綱相撲で完勝。FC東京U-18、横浜F・マリノスユースと同勝点を堅持【アカデミー/プリンスリーグ including 中村忠監督、金誠敏】

 

ダメ押しの2ゴールを挙げた小林里駆。写真は3-0となった直後。


中村忠FC東京U-18監督からの注文が多かった久保征一郎。ゴール前に位置してよくセンターフォワード役を務めた。


守備陣は堅かった。写真は3バックの右に入った大森理生。


 2週間の中断ののち、9月14日から16日にかけて「高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ2019 関東」第13節が開催され、FC東京U-18は16日に東京ガス武蔵野苑多目的グラウンド(小平)で川崎フロンターレU-18と対戦。4-0の完勝で勝点を29に伸ばした。
 前日の15日に首位の横浜F・マリノスユースが東京ヴェルディユースを4-1のスコアで下し、勝点を今節後のFC東京U-18と同じ29に伸ばしていただけに価値ある1勝。夏休み明けのFC東京U-18は三菱養和SCユースに1-0勝利、桐生第一高校に1-1引き分け。ロースコアのゲームがつづいていたが、4得点でゴール不足を解消したことも好材料だ。横浜F・マリノスユースは43得点の大爆発で得失点差を+28としていて、FC東京U-18が優勝を果たすためには勝点で上回ることが必要。11月23日の第16節で迎える直接対決まであと2試合、負けるわけにはいかない。この“ユースクラシコ”で得た自信を携え、残りのリーグ戦に臨みたい。
 
◆梶山陽平普及部コーチも観戦! 高校生クラシコ
 
 筆者が近所でSDカードを購入してクラブハウスの玄関に戻ってくると、そこへやってきたのは梶山陽平普及部コーチ。「あっ」「あっ」「どうしたんですか?」「いや、クラシコと聞いて」「今度マリノスと優勝をかけた直接対決があるんですよ」「アツいですね」という会話を交わしながら人工芝のコートに向かい、トップチームの長澤徹コーチも見守るなか、試合はキックオフの時刻を迎えた。
 

試合開始から終了まで、フルタイムの観戦をしていた梶山陽平普及部コーチ。


 現状のチームでは個の能力を発揮しやすいと見られる3バックの布陣で臨んだFC東京U-18は序盤から出力全開。積極的に仕掛けていく。守っては川崎フロンターレU-18にボールを持たれても最終ラインまでのどこかで必ず相手を引っ掛けるしぶとさで、決定機をつくらせない。
 防壁の前で川崎を自陣ゴール前に進入させない東京は堂々と攻めに集中。前半16分に安田虎士朗の浮き球を相手ゴールキーパーの青山海に弾かれると、そのこぼれ球をボランチの常磐亨太が豪快に蹴り込んで先制。さらに同31分には金誠敏(キム ソンミン)が放った精度の高い右コーナーキックを岡哲平が豪快にヘディングで叩き込み、2-0と点差を拡げた。同33分には川崎にフリーキックの機会を与えたがピンチらしき場面はそのくらいで結局、前半45分間で公式記録上のシュート数はゼロ。完璧に近い内容でハーフタイムに入った。
 

1点目のシュートが決まる場面を見届ける常磐亨太。


2点目は岡哲平のヘッド。これを金誠敏がアシストした。


 さすがに後半は川崎にも5本ほどシュートの機会が出来たが、前半のうちから、中村忠FC東京U-18監督から何度となく飛んでいた「やること変えない」「緩めない」「スペースを与えない」「締めてから」というコーチングが示す基準を守り、東京はほぼ盤石の構え。攻めては小林里駆が2ゴールを加え、文句のつけようがない内容でユースクラシコを制した。
 
◆中村忠監督の談話
 
中村忠監督 ウチはJ3だったり国体だったり代表だったり、

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