青赤20倍!トーキョーたっぷり蹴球マガジン

念には念を入れて準備を進める左サイドバック、ラスト5に向けトリプル布陣。オ ジェソク「もしかしたら佳史扶でも、出た選手が活躍できるようにサポートしていきたい」「(小川諒也が)やっと帰ってきてうれしい」【今週の小平】

 

小川諒也の記事でご覧いただいたこちらの写真を再掲載。


 FC東京がAFC U-19選手権2020予選に出場するためのU-18日本代表に参加していたバングーナガンデ佳史扶を呼び戻した。その理由はトップチームの選手データを見るとわかる。サイドバックの左右を担う室屋成とオ ジェソクの警告累積が「3」で出場停止まであと1となり、いわゆる“リーチ”がかかっているからだ。小川諒也が全体合流を果たしてはいるが、何が起こるかわからない。念には念を入れ、既にトップでの実績もあるFC東京U-18の若武者をメンバーに加えたのだ。
 長谷川健太監督が説明する。
「そういう状況があって佳史扶を呼び戻しました。起用するかしないか、メンバーに含めるか含めないかは明日(11月1日)の状況次第でまた考えたい」
 
 もっとも得意とするポジションがセンターバックの岡崎慎、ボランチのアルトゥール シルバもサイドバックを兼ねるが、どちらかといえば右。小川が離脱している間は、オ ジェソクがほぼひとりで左を支えてきた。イエローカードもさることながら身体的負担の大きなジェソクを補う意味でも、J1第30節vs.大分トリニータ戦に向けた準備のなかで佳史扶をひとまず小平に戻したことは保険になる。
 佳史扶はJ1ではベンチ入りが2試合あり、ルヴァンカップ準々決勝(プライムステージ)は2試合連続フル出場を果たしている。ユースの選手ではあっても、もう長谷川監督の信頼を得ていると考えていい。
 東京の選手たちが知らないここから先、ラスト5試合の風景を、長谷川監督は知っている。そのラスト5の初戦に万全の準備を敷いてきた。大分から3ポイントを奪うことができれば、それが剣が峰を渡るうえでの大事な一歩目になる。
 
◆サイドバック陣として
 
 左サイドバックで誰が出場するのかわからない状況をつくることができているのも、小川の復帰あってこそ。それを喜んでいるのはほかならないオ ジェソクだ。
 先日「けがをして離脱している間に、いちばんよくしてもらった」と小川が言っていたことを伝えると、ジェソクは「ほんとですか」と言い、嬉しそうな笑みをこぼした。
「ガンバのときからずっと、

(残り 1176文字/全文: 2160文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ