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「Jリーグのチームにはそこまでの実力差はない」と室屋成。J1残留に懸命のサックスブルー軍団が、優勝をめざす青赤軍団の前に立ちはだかる。【J1第31節「ジュビロ磐田 vs. FC東京」プレビュー】

 

ジュビロ磐田への警戒を緩めない室屋成。


 11月9日、FC東京はヤマハスタジアムでJ1第31節に臨み、ジュビロ磐田と対戦する。磐田の前節は清水エスパルスとの静岡ダービー。敵地でおこなわれたこの試合を磐田は1-2で制したが、序盤に清水のファン ソッコが退場になった影響も考慮すると、手放しでは喜べない白星であるはずだ。しかも前半39分に先制したものの、ひとり少ない清水に、後半5分に同点に追いつかれ、勝ち越しのゴールが決まったのは後半41分。ひとり多い状態の相手を仕留めるのに86分間を要したわけで、今シーズンの勝負弱さが払拭されたとは言い難い。ただ、舐めてかかてもいけない。直近の4試合にかぎっていえば、フェルナンド フベロ監督体制となってから初の勝利だった大分トリニータとの一戦を含め、2勝1敗1分で結果は出ている。畏れすぎず、それでいて警戒を緩めることなく、全力で戦わなければならないだろう。
 
 不気味なのは元FC東京勢。FC東京U-18出身の宮崎智彦に加え、今野泰幸や大久保嘉人といったビッグネームが控えている。古巣に敗れての降格などしてなるものかと、気迫を前面に押し出して向かってこられるとなると厄介だ。
 そして看板のブラジル人2トップが危険であることは言うまでもない。アダイウトンもルキアンも献身的で運動量が豊富。ゴール数はそう多くないがルキアンは第29節でJ初ゴールをマーク、アダイウトンも2試合連続ゴール中と好調だ。彼らにボールが渡るよりも前に出どころを抑える守備を徹底したいところだが、もしカウンターでウラをとられた場合には、快速を活かして渡辺剛が戻らなければいけない場面も出てくるかもしれない。
 
◆磐田を警戒する室屋成
 
 この試合を終えると日本代表に戦場を移す室屋成は、

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