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小平で解散式。長谷川健太監督「ちがうオプションも少し考えていきたい」東慶悟「(来年の)アウエーの連戦はことしも乗り越えたので大丈夫」【今週の小平/無料公開】

 
 J1、J3ともに全日程を終えたFC東京が12月9日、小平で解散式をおこなった。
 
 キャプテンの東慶悟に、オフが短くなりそうだが――と訊ねると、答えは「もう、しっかり休みます」だった。
「まずはしっかり休まないと、かなりハードな一年だったので、心もからだも、頭も。とりあえず旅行にでも行ってリフレッシュしようかなという感じです」
 
 行き先は常夏の海外が候補だという。頭の切り換えを図っているようだ。昨晩はJリーグアウォーズではなくほかの番組を観ていた。もうサッカーの情報をシャットアウトしているが、ただし、欧州サッカーは「海外サッカーは別物ですからね」とチェックしていた。
 古巣のバルセロナと戦っている久保建英について「バルサでブーイングされるようになってみたいですね?」と水を向けると「ね、されてましたねー」と頷く。
「あれがもっともっと大きくなれば彼の地位が上がった証拠だと思うんで。がんばってほしい」
 
 今シーズン、2位で終わった悔しさや課題もあるが、得たものもある。来年もあるらしいアウエーの連戦についても「ことしも乗り越えたんで、大丈夫でしょう」と、力強かった。
「(神宮球場での)始球式も経験させてもらって最高の一年だった」と野球ネタを振り返るあたりに東らしさを漂わせ、キャプテンは小平をあとにした。
 
 一方、長谷川健太監督は「なんだかんだで今週はいろいろありますが……休めないんじゃないですか?」と、笑みを浮かべた。
 
――ACLプレーオフからということで準備がかなり早くなりますが?
「まあでも、ガンバのときも三週間で立ち上げてプレーオフ、というのはやっていますから。昨シーズンもちょうど二週目くらいで町田、長崎と練習試合をしたりしていますので、同じような手順で、例年とさほど変わらないと思っています」
 
 外国籍選手などの補強以外、自分たちのなかで手法を変えるということも含めていろいろ考えていきたい――と長谷川監督は言う。
 
――鍛えるという意味での上積みでしょうか?
「鍛えるというよりシェイプ……今シーズンは4-4-2と4-2-3-1をやりましたけど、やるかやらないか別にして、ちがうオプションも少し考えていきたいと思っています」
 
 いまの自分たちを最大限活かすやり方、システムを考えていきたい。もう一歩を上積みするところが、補強ありきでなくトライするべきことがあると、この二日間非常に感じている――と長谷川監督は言う。その視線にFC東京U-23の活躍が含まれていたかもしれない。既存の日本人選手をベースに新味を採り入れてさらにレベルアップしようとする来シーズンが、非常に楽しみになってきた。
 
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『青赤20倍!トーキョーたっぷり蹴球マガジン』は、長年FC東京の取材を継続しているフリーライター後藤勝が編集し、FC東京を中心としたサッカーの「いま」をお伝えするウェブマガジンです。コロナ禍にあっても他媒体とはひと味ちがう質と量を追い求め、情報をお届けします。

 

 

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◎後藤勝(ごとう・まさる)
東京都出身のライター兼編集者。FC東京を中心に日本サッカーの現在を追う。サカつくとリアルサッカーの雑誌だった『サッカルチョ』そして半田雄一さん編集長時代の『サッカー批評』でサッカーライターとしてのキャリアを始め、現在はさまざまな媒体に寄稿。著書に、2004年までのFC東京をファンと記者双方の視点で追った観戦記ルポ『トーキョーワッショイ!プレミアム』(双葉社)、佐川急便東京SCなどの東京社会人サッカー的なホームタウン分割を意識した近未来SFエンタテインメント小説『エンダーズ・デッドリードライヴ』(カンゼン)がある。2011年にメールマガジンとして『トーキョーワッショイ!MM』を開始したのち、2012年秋にタグマへ移行し『トーキョーワッショイ!プレミアム』に装いをあらためウェブマガジンとして再スタートを切った。

 

■J論でのインタビュー
「ライターと編集者。”二足の草鞋”を履くことになった動機とは?」後藤勝/前編【オレたちのライター道】

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