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長谷川健太監督の構想力とマネジメントに期待したい2020シーズン【分析コラム】

 
 2019シーズンの全日程が終了した。最後の公式戦となったJ3第34節終了後の記者会見では、長澤徹トップチームコーチ兼FC東京U-23監督が、長谷川健太監督のもとU-23でもトップと同じくトランジション(切り換え)でストーミングを起こすサッカーに取り組んでいると、あらためて方向性を示唆した。J1最終節を観るかぎり、より激しく、より速く、より強く、より巧みにという質の向上を図ろうとする姿勢は見てとれたが、来シーズンのFC東京はどうなっていくのか。
 
◆台頭した中堅と若手
 
 シーズン終盤、長谷川監督はACLやJ1優勝を見据えた上積み、選手層を厚くする作業に対し、しきりに「補強に頼るだけではない」という趣旨の発言をしていた。これにはもちろん既存の選手の士気高揚を促す意味もあるのだろうが、主力選手の熟成と若手の成長が明らかになっている実態を踏まえての意向でもあるのではないか。
 

記者会見での長谷川健太監督。 ©Ayano MIURA


 常に日本代表と韓国代表(ナ サンホ)を供出し、規定によりルヴァンカップに21歳以下の選手をさせる義務を負うという事情もあったが、

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