早くも4-3-3を活かし選手たちが躍動。三田啓貴のゴールを嚆矢として今季のスタイル発現か【練習試合/西崎】
1月20日、FC東京は糸満市西崎陸上競技場でベガルタ仙台と45分×2本の練習試合をおこない、1-1で引き分けた。
シマオ マテがキャプテンマークを巻く仙台を圧倒的に押し込んでいた1本目の16分、インサイドハーフに入った三田啓貴が左足のシュートを決めて先制したが、やや劣勢となった2本目は開始5分に失点して追いつかれ、その後、再び勝ち越すことができなかった。2本目から入ったバングーナガンデ佳史扶桑が何度か左サイドのドリブル突破からチャンスをつくったが中で決めるにはいたらず、追加点はなし。
ただ、1得点以上、引き分け以上の成果があった。この日、田川亨介と交互に左右のウイングを務めた紺野和也が、1本目は得意の右サイドで躍動。自らえぐる場面で魅せただけでなく、37分頃に三田らとの連動からシュートを枠に飛ばした。これはオフサイドと判定されゴールとは認められなかったものの、昨年までの東京にはなかった崩し方であることは確か。得点増を狙いとする4-3-3の採用が早くも効果をあらわした恰好だ。
何人かの途中交替はあったが先発メンバーの多くがこのキャンプ期間を通じて初の90分間をこなした。インサイドハーフから前の5人だけでも十分な破壊力だが、そこにサイドバックも絡み、まさに攻め手に欠かない状態をつくり出す。この練習試合は2020シーズンにめざす戦い方の、ひとつの指標となるだろう。28日に迫るACLプレーオフに向けた準備として、有意義な時間だった。
◆攻撃の主導権を握った紺野和也と三田啓貴
J1勢との対戦で、堂々個人技を活かし、再三チャンスをつくった紺野は
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