青赤20倍!トーキョーたっぷり蹴球マガジン

ボランチの穴をディフェンダーが埋めた大分トリニータに対し、アンカーに“本職”品田愛斗を起用したFC東京が地力の差を見せてのウノゼロ勝利【J1第14節「大分トリニータvs.FC東京」観戦記】

 
 今シーズンの試合後記事としてお届けする「観戦記」。今回は昭和電工ドーム大分で開催された9月5日のJ1第14節、大分トリニータ戦について書いていきます。
 FC東京からすると、ルヴァンカップ準々決勝の名古屋グランパス戦から中二日、しかも長距離移動をともなう連戦となり、その状況下でも強度の高いサッカーが出来るのか、メンバーが入れ替わっても同じコンセプトのサッカーを見せられるのかといったことが焦点でしたが、この二点ともクリア。スコアこそホームから見て0-1でしたが、内容的には完勝、名古屋戦につづく高いパフォーマンスを示した一戦となりました。
 一方、大分はボランチに緊急事態が発生。センターバックの羽田健人が先発しました。大分の片野坂知宏監督によれば、レギュラーの長谷川雄志は「状態がよくなかったので(今回は出場を)飛ばしました」。今シーズンの大分は、序盤は長谷川、小林裕紀、島川俊郎の3人で回していましたが、小林も第5節を最後に出場がなく、この時点ではそのうちふたりが欠けていたということになります。7月22日の第6節名古屋戦で負傷した前田凌佑はこの第14節東京戦で復帰を果たしていますし、佐藤和弘もいますが、攻撃面での展開力を考慮すれば本意ではなかった可能性が高いように思えます。
 ルヴァンカップ名古屋戦につづき、選手層の厚さを誇る東京が勝利を収める結果となりました。
 

 
◆成長途上の大分、東京の後塵を拝するのもやむなしか。悔しげな片野坂知宏監督
 
 ルヴァンカップ準々決勝に於ける名古屋のフィッカデンティ監督が哀しげであったのに対し、片野坂監督の表情には悔しさが充ちていました。中期的には、

(残り 2903文字/全文: 3615文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ