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長谷川健太監督の選手への愛情あふれる評価、仙台戦勝利の立役者タマこと三田啓貴への信頼【無料公開/J1第17節「FC東京vs.ベガルタ仙台」観戦記ショート速報版】

 

ちょっと画質はよろしくないですが、Web囲み取材会見中の三田啓貴。

 ヨコを選択せずタテへ、タテへと前につけるパス。いつにも増して前に貫くFC東京の攻撃がすごいなと素直に舌を巻いて観ていたJ1第17節の前半、その攻撃の中心にいたのが三田啓貴でした。

 この日の対戦相手であるベガルタ仙台やヴィッセル神戸で一定の地位を築き、昨シーズン半ばに救世主としてやってきたほどの男が、今シーズンはメンバー外となっていた。平川怜や中村拓海、原大智、品田愛斗らを従えて臨んでいた練習試合の清水エスパルス戦後の取材でも苦しさの一端はうかがえましたが、まさに一時期はJ1の先発に絡まないチームの司令塔であったわけです。
 その三田が長谷川健太監督のサッカーに適合し、味スタで主役となっていた。非常に感慨深い光景ですが、輪にかけてジーンと来てしまったのが、長谷川監督の三田に対する評価でした。

「以前、彼はメンバー外で危機感を抱いていた時期があったと思うのですが、そこからどういうところがよくなったのか教えていただけますか」
 こう訊ねると、長谷川監督は次のように言いました。
「はい。非常にインテンシティの高いプレーを心がけるようになった、単純に戦えるようになったので、彼を使うようになったと。ただ、インテンシティの高い守備だけでなく、守備をしながらも彼の攻撃のよさをもっともっと出してほしいということは、常日頃彼には話をしています。そういう意味ではきょうの試合に覚悟をもって臨んでくれたと思いますので、その成果がこういうかたちで生まれて、きょうは攻撃でも非常にアクセントをつけてくれたと思います」

 チーム全体として前につけるパスがよかったが、そこに貢献していたと判断してよいか──と問いを重ねると、長谷川監督は頷き、こう述べました。
「そうですね、奪ったボールを三田からレアンドロに入れて決定機をつくってくれたりとか、前のタメをつくってくれたのがタマであると思います。きょうはほんとうにすばらしいプレーをしてくれたと思っています」

 このあと三田本人も、試合の前日にも長谷川監督と話す機会を持ったことを吐露しました。彼自身の努力の跡ももちろん、ひとりの選手が試合に出る条件を整えてさらに中心としてしっかり活躍出来るようになるまで辛抱強く付き合っていく長谷川監督のすばらしさもまた感じられるような、タマのメンバー外からの完全なる返り咲きでした。

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『青赤20倍!トーキョーたっぷり蹴球マガジン』は、長年FC東京の取材を継続しているフリーライター後藤勝が編集し、FC東京を中心としたサッカーの「いま」をお伝えするウェブマガジンです。コロナ禍にあっても他媒体とはひと味ちがう質と量を追い求め、情報をお届けします。

 

 

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●MATCH 試合後の取材も加味した観戦記など
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そのほかコラム、ニュース、などなど……
新聞等はその都度「点」でマスの読者に届けるためのネタを選択せざるをえませんが、自由度が高い青赤20倍!トーキョーたっぷり蹴球マガジンでは、より少数の東京ファンに向け、他媒体では載らないような情報でもお伝えしていくことができます。すべての記事をならべると、その一年の移り変わりを体感できるはず。あなたもワッショイで激動のシーズンを体感しよう!

 

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◎後藤勝(ごとう・まさる)
東京都出身のライター兼編集者。FC東京を中心に日本サッカーの現在を追う。サカつくとリアルサッカーの雑誌だった『サッカルチョ』そして半田雄一さん編集長時代の『サッカー批評』でサッカーライターとしてのキャリアを始め、現在はさまざまな媒体に寄稿。著書に、2004年までのFC東京をファンと記者双方の視点で追った観戦記ルポ『トーキョーワッショイ!プレミアム』(双葉社)、佐川急便東京SCなどの東京社会人サッカー的なホームタウン分割を意識した近未来SFエンタテインメント小説『エンダーズ・デッドリードライヴ』(カンゼン)がある。2011年にメールマガジンとして『トーキョーワッショイ!MM』を開始したのち、2012年秋にタグマへ移行し『トーキョーワッショイ!プレミアム』に装いをあらためウェブマガジンとして再スタートを切った。

 

■J論でのインタビュー
「ライターと編集者。”二足の草鞋”を履くことになった動機とは?」後藤勝/前編【オレたちのライター道】

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