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強いFC東京。セレッソ大阪の堅い守りをこじ開けつつクリーンシートの完勝で首位への挑戦者に名乗り。ミスで綻びの桜軍団に対し気力充実の先制点で試合を決めた青赤軍団【J1第18節「FC東京vs.セレッソ大阪」観戦記】

 
 今シーズンの試合後記事としてお届けする「観戦記」。今回は味の素スタジアムで開催された9月23日のJ1第18節、セレッソ大阪戦について書いていきます。東京にとっては、中二日ではありますがホームでの連戦、そして飛田給だけ特異な雨雲が滞留していたのではないかと思われるほどの猛烈に量の多い(激しくはない)降雨かつ肌寒さといった条件下で、暑熱のダメージや疲労という点は比較的軽減されていたように思います。それでも前節まで3試合連続フル出場を果たしている品田愛斗の4戦目おかわりはさすがにまずいという判断だったのか、彼を外してさあどうするかという先発メンバーになりました。それとともに、4-4-2のセレッソに対してマッチさせて攻守に活用していこうという意図もあったのか、システムはアンカーを外してドイスボランチになりました。安部柊斗の復帰が朗報であることは確かですが、アンカータイプではないし、サイドよりは中央というタイプ。アルトゥール シルバも4-1-2-3ならばインサイドハーフになる。ならば、このふたりをボランチとし、三田啓貴を清武弘嗣にも目を配るサイドハーフとして右に置こう――という帰結は当然だったかもしれません。永井謙佑とディエゴ オリヴェイラとレアンドロの位置関係は正直わかりにくかったですが、傍目には永井は確実にトップで、ディエゴとレアンドロはけっこう動いているなという感じでした。試合後の長谷川健太監督が会見で語っていたことも加味すれば永井とレアンドロの2トップにディエゴは左サイドハーフという4-4-2のフォーメーションで、かつディエゴの役割はあくまで左のフォワードで中に絞ることもあってやや不定形な印象になったものと思われます。
 一方のセレッソ、彼らも

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