森重真人「ここまでは過去二回、自分自身も来ることが出来ている。ここからがほんとうのACL」東慶悟「16の壁を乗り越え、歴史を塗り替えていきたい」【ACL/ドーハ戦記/「R16 北京vs.東京」観戦前記】
いつもの観戦記と逆になりますが、試合前の記事を「観戦前記」として上げます。末尾に森重真人、東慶悟のコメントも載せています。
さて、FC東京は過去2012年と2016年の二回、ACLに挑んでいます。きっちりワールドカップのように四年周期ですが、2020年の今回はカタールでの集中開催ということもあり、まさにワールドカップさながらの厳しさ。そしてグループステージを突破したあとが本番、というのもワールドカップと同様です。
日本代表がワールドカップで準々決勝に進めない。東京がACLで準々決勝に進めない。たんなる偶然か。いずれにしろ、ここからはもう強い相手しか残っていません。皮膚がひりつくような感覚を味わう、しびれるシチュエーションに入っていくことになります。
上にちょっと当時撮った写真(2016)と買ってきた新聞(2012)を載せてみましたが、さいわいにも過去二回は現地で取材することが出来ました。いずれも悔しい結果に終わりました。
2012年のACLラウンド オブ 16は一発勝負。このときは森重真人と、本職はボランチの高橋秀人をセンターバックで組ませる特殊な布陣で臨み、前半31分、タテにボールを動かす回し方についていけず、スーパー外国籍選手トリオの一角、クレオにゴールを決められました。終盤は林容平を投入して打開を図るも得点を挙げられず、無念の敗退。
と思ったら、2016年のレビュー記事の書き出しも「無念」で始まっていました。正確には「無念。試合が終わった瞬間、観ている自分の頭には、そのひとことしか浮かんでこなかった」でした。どれだけ無念だったのか。
ホーム&アウエーの2戦合計方式だった前回は、東京が第1レグを2-1として第2レグを迎え、上海へ上陸、そしてウー レイの一撃で0-1敗戦、トータル2-2ながらアウエーゴール数(上海1、東京0)での大会敗退、という流れでした。後半開始直後には遼一さんに惜しいシーンもあったんですよね。某社の方々と残念会をした記憶があるようなないような……。まあただ、広州があきらかに南米勢の力だったのに比べ、このときは中国人アタッカーのウー レイがいちばんすごかったので、なんだかんだで中国サッカーも進歩しているんだなと感じたのは事実です。
このとき先発していた秋元陽太、橋本拳人、吉本一謙、森重真人、徳永悠平、高橋秀人、羽生直剛、米本拓司、水沼宏太、東慶悟、前田遼一のうち、現在も在籍しているのは森重と東だけ。引退してクラブナビゲーターのニュウさんは試合後、こんなことを言っていました。
「外国籍選手は別として、
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