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先行者に迫る“キャッチアッパー勢”の一角であるアビスパ福岡に敗戦。FC東京はこの試合を反省材料に出来るか【J1第10節「アビスパ福岡vs.FC東京」観戦記】

 

いいところと悪いところをはっきりさせたい、と東慶悟。


 今シーズンの試合後レポートとしてお届けする「観戦記」。今回は4月17日にベスト電器スタジアムで開催されたJ1第10節、アビスパ福岡戦について書いていきます。
 
 これでFC東京は2連敗。ただ敗れたという結果よりも内容についての危機感をいっそう強く抱くべき試合ではなかったかと思います。
 岡崎慎が「福岡さんのほうがやることが一貫していた」と言っていますが、これはそのとおり。昨年、長谷部茂利監督が就任した福岡はその一年目でJ2からJ1への昇格を果たして二年目のチーム。この間、彼らは彼らのスタイルを継続していますし、試合中もやるべきことが一貫しています。しかし、ただ継続していればいいというものではない。
 もうみなさんお気づきかと思いますが、この1~2年、サッカー界は変化のスピードを増しています。市場がより流動的になって日本人の若手や中堅が国内海外問わず短期間に移籍していきますし、欧州では現代サッカーが確立するなかでも変わった印象を与えるチームがなお突出する印象。UEFAチャンピオンズリーグのリヴァプールvs.ライプツィヒ、イングランド・プレミアリーグのシティvs.リーズなど、著名監督が率いるチーム同士の試合はやはり戦術的に見応えがあります。そして欧州とは別モノと言われがちなJリーグ勢も、こうした“先行研究”の成果を取り込んでサッカーを変えてきている。結果、何が起きているか。新監督の新チームが立ち上がった際に、そのスタイル、最近の言葉で言えばゲームモデルの設計がうまくいっているチームが、継続して鍛え上げ、先行する強豪へのキャッチアップを果たす。こういう流れになっています。

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