ヨコハマ・フットボール映画祭2021観客賞受賞の映画『ユルネバ2021 眠らない街』本日調布で上映。仮面女子と廣山あみのLIVEも【無料公開/ニュース/短いReview付き】
FC東京の石川直宏CC、仮面女子の月野もあ・小島夕佳・森下舞桜・木下友里、東京サポーター兼シンガーの廣山あみが出演、ヨコハマ・フットボール映画祭2021観客賞を受賞した映画『ユルネバ2021 眠らない街』が本日11月2日19時から調布グリーンホール(小ホール)で上映される。仮面女子と廣山あみのLIVEもおこなわれるイベント形式。2日朝現在、チケットは残りわずかだが販売中となっている。
▼チケット
■ https://t.livepocket.jp/e/yuruneba2021
◆短めReview
いわゆる“サッカー映画”のつもりで観始め、少し経つと映画としてじっくり観ている自分に気づく。ある人物が困難な状況に置かれることとなり、その結果として主人公に収まり欠落を補完するための行動に移るとそれが物語になる──という王道の導入にまず引き込まれ、そして終始“困った顔”を崩さない主演俳優カトウクリスの存在感に引っ張られていく。洋画の登場人物は顔芸が強く、表情ですべてを物語るが、まさに大災難映画の主人公のようにカトウクリス演じるクリスチアーノ ロナウド似の“クリス”は困りつづける。クレーマーふたりが登場するまでの雰囲気には海外のインディーズ映画といった趣がある。
そうした海外の映画のように人生の暗部を描くかわりに語られるテーマがふたつ。ひとつは、サッカーを知っている/知らない、Jリーグを知っている/知らない、特定のJクラブ(この場合はFC東京)を知っている/知らないの境界線を描くこと。ここで知っている側、つまりFC東京ファンは、東京やJリーグやサッカーについてくどくどとは説明しない。知らない人にどうすれば興味を持ってもらえるかを考え、少ない言葉で訴えかけている。もうひとつのテーマはコロナ禍でいかにサッカーにアクセスするべきかを考えること。途中からはかなり身につまされる展開になる。
松田直樹のエピソードを始め埋め込まれたものが多く、観ると語りたくなる肌触りの作品だ。
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