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FC東京、年内最後のオンライン小学校訪問。小平と西東京【無料公開/ニュース】

 

小平市立第三小学校の様子。©F.C.TOKYO


西東京市立向台小学校の様子。©F.C.TOKYO


 11月17日、FC東京選手会が年内最後の小学校訪問を実施した。小学校訪問は2008年から毎年継続しているが、昨年と今年はコロナ禍のためオンラインでおこなっている。小平市立第三小学校には東慶悟、阿部伸行、鈴木準弥、紺野和也、岡崎慎、大森理生、西東京市立向台小学校には永井謙佑、児玉剛、小川諒也、田川亨介、中村拓海の各選手が参加した。
 
◆小平市立第三小学校
 

©F.C.TOKYO


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 小平市立第三小学校のほうはハウリング防止のため6画面を使いながらも音声はひとつのスピーカーを共有する方式で次々に質問に答えていく。
 
 なかなか現役時代からセカンドキャリアを明確に出来る選手は少ないが、第二の人生は決まっているのかとの問いに応じたチーム最年長37歳、阿部伸行の答えがふるっていた。
「今年37歳になるんですけれども、(現役引退後は)サッカー界が盛り上がるような仕事をしたいと思っています。指導者になって教えることでサッカーに携わることも出来ますし、営業として『FC東京を応援してください』とアピールをして世の中に知ってもらう仕事が出来ればそれも幸せかなと思います。さらにやりたいことは、選手をやめたあとは、サポーターになってスタジアムに家族といっしょに応援に行きたいなと思っています」
 
 このあと、教師の方から「指導者になるのは難しいとうかがっていますが……」と水を向けられると「そういうお話はすごく聞くので、自分に出来るかどうかはまだわからないんですけれども、ひとつの夢として持っています」。さらにサッカーの仕事自体について問われると「現実的なことを言えば、結婚して妻がいて子どもがふたりいて犬も飼っているんですけれども、その家族が生活していくためにしっかりやっていかないといけない仕事という認識があります。もうひとつは、サッカーは小学校の頃に始めて自分が選択しつづけてやっているスポーツ。そういう感じです」。丁寧な回答から誠実さが伝わってくるやりとりだった。
 
◆西東京市立向台小学校

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 西東京市立向台小学校のほうは、やはりハウリング防止のためPCそのものを一台にして選手が代わるがわる座って回答するシステム。他校が5年生や6年生の高学年で比較的落ち着いているのに比べ、同校のふれあいは4年生が対象。やや幼く元気な子どもたちを相手に楽しく接していたようだ。
 体育の授業のキックベースでうまくボールを蹴れずいつも学友に迷惑をかけて心苦しく思っている、上手に蹴るコツを教えてほしい──と、少々切実な相談を受けた小川諒也は「授業でやっているの? オレらもキックべースはよくやっていたけれど、うまく蹴る方法としては、力が入ると意外に飛ばないから、まずは軽い気持ちで蹴りに行って、蹴る瞬間にうまく力を入れるといいと思う」と、名回答。蹴る面の話などはせずこういうアドバイスにした理由についてあとで訊ねると「やっぱり小学生だったのと、質問してきたのが女の子ということもあって細かいことを言うのは難しいかと思い、イメージしやすいように身体全体のことを言いました」とのこと。配慮が行き届いた答えだった。
 
 なお全体的な感想については「4年生を対象に喋らせてもらったんですけど、すごく盛り上がってくれていましたし、楽しんでくれていたので、あらためて夢を与えつづけていきたいなと、そのためにサッカーでもっともっと結果を出していかないといけないと、あらためて思いました」(児玉)「4年生ということですごく元気があって、自分たちも元気をもらいましたし、あと3試合というなかですごくやる気が出るというか、あと3試合がんばろうという気持ちにさせてもらったのですごくよかったです」(小川)「自分の子どもと年齢が近いので、子どもはこういうふうに授業を受けているんだと、パパ目線ですごく楽しく出来ました」(永井)「元気がよくて話していてやっていて楽しかったし、自分も初心を忘れずにがんばろうかなと思いました」(中村拓海)「先生に名前を間違われましたけど(笑)、子どもたちはめっちゃパワフルでおもしろかった。子どもっていいなと思いました」(田川)。監督が交代し、新しい体制でラスト3試合に向かっていこうとするタイミングで、sociodayなどと同様、一呼吸入れるいい機会となったようだ。
 
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『青赤20倍!トーキョーたっぷり蹴球マガジン』は、長年FC東京の取材を継続しているフリーライター後藤勝が編集し、FC東京を中心としたサッカーの「いま」をお伝えするウェブマガジンです。コロナ禍にあっても他媒体とはひと味ちがう質と量を追い求め、情報をお届けします。

 

 

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◎後藤勝(ごとう・まさる)
東京都出身のライター兼編集者。FC東京を中心に日本サッカーの現在を追う。サカつくとリアルサッカーの雑誌だった『サッカルチョ』そして半田雄一さん編集長時代の『サッカー批評』でサッカーライターとしてのキャリアを始め、現在はさまざまな媒体に寄稿。著書に、2004年までのFC東京をファンと記者双方の視点で追った観戦記ルポ『トーキョーワッショイ!プレミアム』(双葉社)、佐川急便東京SCなどの東京社会人サッカー的なホームタウン分割を意識した近未来SFエンタテインメント小説『エンダーズ・デッドリードライヴ』(カンゼン)がある。2011年にメールマガジンとして『トーキョーワッショイ!MM』を開始したのち、2012年秋にタグマへ移行し『トーキョーワッショイ!プレミアム』に装いをあらためウェブマガジンとして再スタートを切った。

 

■J論でのインタビュー
「ライターと編集者。”二足の草鞋”を履くことになった動機とは?」後藤勝/前編【オレたちのライター道】

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