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森下申一監督、前節の広島よりも手強い福岡を相手に一段上のシビアな戦いを想定。最終戦で勝利を収めるため、献身的な選手を束ねて戦う

 

Web囲み取材に応じる森下申一監督。


 いよいよ明日12月4日、FC東京は味の素スタジアムで今シーズン最後となる公式戦であるJ1第38節アビスパ福岡戦に臨む。3戦限定の森下東京にとってはホームでの白星を挙げる最後のチャンスでもある。来季の続投が決まっている長谷部茂利監督率いる福岡を倒してシーズンを締めくくる。
 
 前回のホームゲームでは徳島ヴォルティスを相手に不甲斐ない試合を演じてしまったが、森下申一監督はこの敗戦を反省し、積み上げてきている。クラブの来季体制や監督人事、選手自身の身の振り方と、様々な懸案事項が積み重なるなかでも献身的にワークし、連続、連動したプレーが出来る選手を選び直し、選手間の距離に気を配り密度を高め、攻撃面ではボール保持に力を入れた。その結果として前節は無名のチームのような清々しい戦いぶりによる勝利を収めたが、これは対戦相手のサンフレッチェ広島がスペースを与えてくれたからでもある。徳島同様に強度の高いプレッシャーをかけてくると予想される福岡が相手では、広島戦のような時間と空間を与えてくれない可能性もある。ハイプレッシャーの状況でいかに戦い、かつ広島戦のいいところを継続出来るか。一段上の福岡を相手に、一段上のサッカーをすることで、森下東京は3ポイントを獲得しようとしている。以下、想定される試合内容について森下監督の言葉を借り、詳しく触れていきたい。
 

©F.C.TOKYO


◆連動、連続、コンビネーション
 

©F.C.TOKYO


 あと3試合という状況で長谷川健太監督が構築したチームを受け継いだ森下監督に、大きくサッカーの内容を変えるという選択肢はなかった。あくまでも今シーズンに取り組んできたサッカーのベースを引き継ぎながらの改良ではあるが、その制限があるなかでも広島戦ではボールを動かすスタイル寄りへとシフトし、最良の姿を見せることが出来た。指揮官はこの間の変化を以下のように振り返った。

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