青赤20倍!トーキョーたっぷり蹴球マガジン

来季につながる要素はあったのか? 昨今の情勢をふまえながら観戦記をちょっといつもとちがった感じでシーズン総括的にお届けします【J1第38節「FC東京 vs. アビスパ福岡」観戦記】

 
 今シーズンの試合後レポートとしてお届けする「観戦記」。今回は12月4日、味の素スタジアムでおこなわれたJ1第38節アビスパ福岡戦について書いていきます。
 11月に入ってからの業界内の雰囲気は、もう今季についてはいいから来季の体制と編成と監督だ──というもので、正直あまり目の前の試合は重視されていなかったと思います。取材時の質問も私と○○さんと○○さんみたいな感じでもうほぼ固定でしたし。ただそんななかでも最終戦の前半を終えたハーフタイム、重鎮の記者から私に対して「東京は足もとでつなぐことにしたのか」と問われるということはありました。「森下さんになってからはいわゆるボールを動かすサッカーになっている」と答えると「じゃあ、来季の監督に向けて下地をならしているのか。ちょうどいいではないか」と。そんな会話でした。
 
 結果的にそうなるのかもしれませんが、クラブとして意図的なものではないと思います。監督の個人的な考えでしょう。端的には蹴って走る長谷川健太元監督の傍らにいた森下申一前監督がそういういまどきの志向を抱えていて、指揮権を得たとたんにそれを実行したことにちょっとした驚きがありました。
 そんなわけでもうストーブリーグの時期ですが、移籍情報もちょっとだけふまえながらグラウンド上の要素を見ていきたいと思います。なお、最終節終了後にクラブのほうで大金直樹社長の囲み取材が設定されましたが来季の話は後日するとのことで、この日はそのたぐいの話は出ず。ただ、Jリーグ、J1は容易に勝てなくなってきているがどう思うか──と訊ねると、要約すると、対策が早く厳しくなってきていることは認識している旨の答えが返ってきていましたので、その辺りの認識は今オフの補強に多少なりとも反映されているのではないかなと思います。
 ピッチ外では投資投機の動機で選手が売り買いされて代理人も指導者と選手をテンポよく動かす、ピッチ内では対策も自チームの戦術も研ぎ澄まされ、メンバーをしっかり固定して強いチームをつくり勝っていくことが難しい弱肉強食の時代に入ってきましたし、選手側からある日ポーンと次に向けての連絡が入るような仁義なき戦いになっていますから、もう「情」で選手を残す、つれてくるという状況ではなくなっています。
 予算をしっかりと管理しながら、その範囲で見取り図に応じて必要なポジションにその役割に沿った選手を連れてくるようでないといけない。ちょっと前置きが長くなってきたのでいったん小見出しで切ります。
 
◆2021シーズンの編成は問題大アリ

(残り 2605文字/全文: 3677文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック
« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ