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バングーナガンデ佳史扶、自身が初めて体験する「味スタの」声援に鼓舞され小川諒也の後継者へ【J1第20節札幌戦前】

 

撮影:後藤勝


 バングーナガンデ佳史扶は2種登録選手だった2019シーズン、ルヴァンカップ準々決勝ガンバ大阪戦の2試合で先発フル出場を果たしたが、このときのホーム開催地は味の素スタジアムではなくNACK5スタジアム大宮だった。そして2020シーズンはACLプレーオフ1試合とグループステージ2試合、IAIスタジアム日本平でのJ1開幕戦を消化した段階でコロナ禍に突入。20年から今年6月まで、味スタでは声出し応援がおこなわれてこなかった。
 ついぞ、味スタでのコールとチャントは未経験のまま。しかしこれでよかったのかもしれない。2年半が経ち、Jリーグは段階的な声出し応援の導入を開始。そしてその運営検証試合が始まろうとするタイミングで小川諒也がポルトガルのギマランイスへと移籍し、佳史扶自身は全身を強化しプレーヤーとしても大幅にパワーアップした。
 
◆札幌戦で新たなる旅立ち
 
「相手が札幌さんで、去年ぼくがけがをしたときの相手なので不思議な縁があるのかなと……」
 おとなしい性格の佳史扶が、不思議なめぐり合わせを静かに歓迎していた。偶然にも、小川が移籍したあとの左サイドバックとしての門出にふさわしい舞台が整った。

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