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【練習レポート】週中の名古屋戦へ向け、気持ちを切り替えて実施。ピリッとした空気の中にも笑顔が見られるようになった。(1686文字)

リカバリー

4月5日、湘南戦後のリカバリー。空気は重いが一日で切り替えていた。

【15.4.5.sun 第3運動広場1 小雨】
湘南戦の翌日。チームは湘南戦を振り返るミーティングを行い、主力選手はリカバリーのみのメニュー。リカバリーでは石川とキムボムヨンが一緒にランニングをしていた。内容までは分からなかったが、石川が手振りを交えながらボムヨンに説明しているのを見ると、おそらくは湘南戦の反省だろう。
左サイドでポジションを隣にしてからそれなりに時間も経っているが、まだまだ未成熟。改善すべき点も多いのだろう。

この日はチーム全体のミーティングも1時間ほどかかっていた。内容が気になったが、「ゲームはまずイージーなミスが多いところと、後半、あれだけチャンスがあって決めきれないところを話した。あとは別の話もした」と石﨑監督。その口調から「別の話」が大半だと受け取れたが、肝心な内容は分からずじまい。精神面の話でもないようだが、チームにとっては外にも出せない大事なことなのだろう。

この日は日曜日。小雨だったが、J1ということもあってか見学者は昨年よりも多い印象だ。この日は居なかったが、話題の摂津颯登選手目当てのサポーターも少なからずおり、モンテディオ山形への興味に繋がってくれればと思う。

【15.4.6.mon. 第3運動広場1 くもり】

明けて6日。9:30から20分ほどミーティングを行ったあと、選手たちがいつものように練習グラウンドに顔を出してきた。前日は多少重い雰囲気が感じられたが、この週はミッドウィーク開催。中3日でヤマザキナビスコカップ名古屋戦がある。気持ちを切り替えてピリッとした空気の中にも笑顔が見られるようになった。

名古屋戦に向けた準備期間は短く、この日もボールワークと5対2のポゼッションをしたあとは、すぐに15分×2本の紅白戦に入っていった。
紅白戦のスコアは3-0で主力組の勝利。理由は単純で、DF陣に負傷者が多く、中盤の選手が控え組のDFラインに入ったから。「相手がひどすぎた」(石﨑監督)と参考にはならないかもしれない。
とは言え、主力組のプレーも気合十分で、いまいちかみ合わないサブ組の守備網を容赦なく粉砕していた。フレッシュな顔も見かけるが、連敗の沈んだ雰囲気を吹き飛ばすという意味ではベストなメンバー構成とも言えそうだ。

高木純平選手

山形加入後、初先発初出場が濃厚な高木純平。逆サイドのボールに対しても積極的に指示を出していた。

名古屋戦では、高木純平が移籍加入後、初先発初出場することが濃厚。「使ってみなければわからんじゃろ」という石﨑監督が、リーグ戦ではなくこのナビスコカップで高木試していくのはこの試合だけではなく、今後も見据えているはず。
紅白戦の合間には、石﨑監督の口から高木と周囲の選手との守備の修正も聞こえる。清水とは守り方が違うが、高木は「全部が全部前に行けるかと言ったらそうでもないですし、それは自分の感覚で。行けないなあと思ったら、それは自分の経験でやっていきたいなと思います」と、運動量を豊富な経験を活かしたポジショニングでカバーするつもりだ。

キムボムヨンとも山田拓巳ともタイプの違うテクニックと経験で勝負する選手。運動量が求められる石﨑サッカーのウィングバックで、ある意味異質なウィングバックとして結果を残す姿も見てみたいものだ。
上手くハマれば、山田が戻ってきた時のポジション争いも更に楽しみになるだろう。

山岸範宏、摂津颯登

練習のひとコマ。至近距離から全力で胸にボールを蹴ってキャッチする練習で、山岸と摂津が先週くらいから始めている。

(文・写真=嶋守生)

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