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【山形vs横浜FM】プレビュー:サッカーも将棋もチームプレー。役割をこなした先にこそ勝点3が見えてくる。(2567文字)

■2015明治安田生命J1リーグ 1stステージ第9節
5月2日(土)山形vs横浜FM(14:00KICK OFF/NDスタ)
試合開催情報(山形公式)
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前半だけで3失点したもののラスト9分で3得点。
言ってしまえば奇跡の9分間で勝点1を得たのが前節清水戦だった。

ただしその奇跡にも裏付けがある。清水側が守備的になったことや好調の左ウィングバック高木利弥への対応で後手に回ったこと。そしてモンテディオ自体も、前半奮わなかったアルセウが落ち着きを見せて中盤より下の守備が安定し、チームとしてボールを動かせる様になったこと。
石﨑信弘監督は、そういったチーム全体の安定を確認してから、中島裕希、萬代宏樹と攻撃のカードを切っている。
「前半のままじゃったらあと何点取られていたかわからん」とも話していた。

それは石﨑監督の信念の一つにある「守備が安定すれば攻撃はできる」というものに繋がる。守備ブロックを敷いて守るのではなく、前線からもチェイシングを掛けてボールを奪ってそのまま攻めこむ石﨑スタイルのベースはあくまで守備だ。
選手それぞれが持つ守備の役割をしっかりとこなせばチームとして形は作れるし、勝利への可能性も見いだせる。その前提を再構築できたからこその3得点。この部分は大事にしたい。

迎えるホーム横浜F・マリノス戦。なんとかもぎ取った勝点1を意義あるものにするために、また一つ意味合いの大きな試合を迎えることになる。

(残り 2052文字/全文: 2665文字)

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