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【山形vs柏】プレビュー:ライン下げても気持ちは引くな! 今節もアグレッシブな戦いを挑む。(2303文字)

■2015明治安田生命J1リーグ 1stステージ第11節
5月10日(日)山形vs柏(14:00KICK OFF/NDスタ)
イベント情報(山形公式)
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スポーツライター・金子達仁氏が著したノンフィクション『秋天の陽炎(しゅうてんのかげろう)』には、J2元年の1999年11月21日、J1昇格を懸けて戦い、そして逃した大分トリニータのシーズン最終節、J2第36節が描かれている。大分が1-0でリードした後半アディショナルタイムに、対戦相手のモンテディオ山形がフリーキックを獲得。これが直接決まって同点となった。延長戦でもスコアは動かず、大分は昇格圏の2位から転落。審判の判定を巡っても様々な思いが交錯した状況が、両チームの監督・選手、そして審判のコメントとともに再現されている。

この試合で大分の指揮を執っていた石﨑信弘監督は昨年、モンテディオの監督として帰還し、チームをJ1に昇格させた。モンテディオで現在の高橋健二コーチらとともにプレーし、あのフリーキックを決めた吉田達磨は現役引退後、柏の育成で手腕を発揮し、トップチームの強化責任者を経て今シーズン、Jリーグトップチームの監督として第一歩を踏み出している。

石﨑監督は06年~08年に柏での監督経験もあり、両監督が相手チームに所属した経歴を持つことになる。さらに選手でも、モンテディオではアルセウ、林陵平、ディエゴ、比嘉厚平が柏でのプレー経験があり、柏ではレアンドロと太田徹郎がモンテディオのユニフォームに袖を通した経歴がある。これだけ多くの両チーム監督・選手が「古巣戦」を迎える試合は、そう多くはない。

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