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【臨時株主総会 会見コメント】高橋節 株式会社モンテディオ山形前代表取締役社長のコメント

Q:先ほど細谷理事長の会見の中では、結構な黒字を出していたにも関わらず、シーズン中の補強が無いなど、そういった事も大きい。それから観客動員が前回のJ1時代に比べて下回ったという点もある、とおっしゃっていましたが、そういう部分も指摘されたのでしょうか。

「それに対してであれば、受け答えはいくらでも出来るという思いでいます。黒字を出せそうだというのは、決算を見てみないと分からないわけですけれども、色々年度間の操作もありまして、最終的な黒字が出て今おっしゃった数字と合うかどうかは別にしても、それに近い数字を予測できる時期はありました。ただ、これは当初からそういった見込みであったわけではなくてですね、期中に我々はJ1に上がったということで、色々な営業活動をしたり、スポンサー確保といった色々な努力をした結果としての最終的な形だと思っています。

先ほども言いましたとおり、初年度の昨年は非常に苦しかったです。うちの内部留保を崩しながらなんとか対応した所もあるので、いち早くもう少し体力を戻さなきゃならないだろうとか、そういった内部の資本金対策があります。

それとこれは強化の方にも聞いて貰っていいと思うんですけれども、今回私が一番思ったのは、1st、2ndでの期中での補強というのはなかなか厳しい問題があるなということです。皆さんも当然分かっていると思うんですけれども、やはりチームは春からスタイルを決めて稼働している訳なので、そのスタイルを変えないような形での補強がどのように出来るかという事ですね。

お金さえあれば色々な物を持ってきて強く出来るんだと思われる節もあるかもしれませんが、やっぱりチームスタイルというところにより効果的な補強を及ぼずというのが一番理にかなっているんですよね。そういう形からすると、必ずしもお金だけではないと思っています。

それから後半戦になってくると、なかなか次のステージを続けるのが難しいとなってくるのであれば、J2に降格した時の資金の苦しさというのは、私達が一番良く知っているわけですよね。その苦しみをなるべく緩和するためにはどういうことをしたらいいのかを考えてみると、今だけの判断ではなくて、来年度も含めた対応ができる。黒字になるということは、そういうことも考えられるということかなと思っていましたので。

あと、入場者数については、これは私も本当に不本意です。確かに皆さんから言われたように前回昇格した時には(平均観客動員数が)12,000人。その時の状況を社員の皆さんと共有して話しましたけど、内容的な点については、今年の方が、株式会社になってからの方が色んな企画をしました。皆さんもスタジアムでご覧になったと思いますけれども、スタジアムの賑わいという形では私は他のクラブに負けていないんじゃないかなと思うくらい、色々な企画を起こしました。『是非皆さん、サッカー以外にもこういう楽しみ方があるんだよ』という形を皆さんにお知らせできたのではないかと思っているんですけれども、残念ながら、そのイベントをしている所までお客さんを呼ぶ手立てがちょっと足りなかったという形ですね。あそこに来てくれれば間違いなくエンジョイ出来るのでしょうけれども、そこまで来ない人には、この楽しみは分からないというのでしょうか。その結果が私は(今年の平均観客動員数の)10,000人何じゃないかなと思っております。

チームが勝っていればもっと来たよという方ももちろん見かけかますけど、この数字自体は、予算で議論した数字よりも超えている数字なのは間違いありません。ただ、10,000人は今季J1の中で最下位ということも事実です。そこは素直に反省して、J2になったとはいえ、うちよりも多く集めている札幌さんとかそういうチームもあるわけですよね。そういうチームを参考にしながら、来季は是非、大幅な落ち込みが無いような形で取り組めるかどうかを議論しなければいけない時期だと思っています」

Q:補強の部分と入場者数の部分は、社長の責任問題だという話を理事長はされていましたが。その点については?
「それは全社的な問題なので、言われればそういう形。ただ、先程も申し上げたように、そういう風におっしゃられたとしても、あるから出来るようなものでもないし、やったからといって数字がすぐ出るようなものでもないということを申し上げたいですね。もしそういう話が出てきたのであれば、私もその場でそのように申し上げたいと思います」

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