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【臨時株主総会 会見コメント】高橋節 株式会社モンテディオ山形前代表取締役社長のコメント

Q:スタジアムの検討委員会については、もう纏まったと、提言を提出するか発表するかという段階まで来ていたと思いますけれども、この時期、提言を好評出来ないまま退かれることについてのお考えと、サポーターはこれからどうなってしまうのかという所があると思いますけれども、その点についてはいかがでしょうか?

「それについては、直接お話を聞いていますけども、次の体制で取り扱う事ができるのだと思います。ただ、今回の事については、我々社員だけで考えたわけでなく、学識経験者の方とか民間で活躍されている方も入れたものですから、そういう声がありまして。それから嬉しかったのは、完成品として届けるつもりは、私はなかった。それがスタートで、スタジアムが出来るのが完成だとすれば、その間は、我々は一体何をすれば良いのかという形ですね。色々なところに行って、これと同じような考えを持つ仲間をたくさん増やしていったら実現に近づくんじゃないかなという思いもありますので、そういったプログラムも内々で考えています。そういうことをやってですね、場所がどこだからとか、そういうことの議論は少しも書いてありませんから、広く皆から受け入れられるのではないかなと思います。とにかく、スタジアムは街づくりの起点になるんだという視点で書いていますので、本当に色々な人から見てもらい、色々な人から意見を述べてもらえるものになったと思います」

Q:サポーターの中には今回の一連の経過を受けて、スポーツに対する政治の介入ではないかという見方もあるようですけれども、社長はいかがお考えでしょうか。
「難しいですね。皆さん方から色んなお話を伺いつつ、そういうものなのか、そうではないのか、考えていかなければならないです」

Q:スタジアム問題に関連してですが、J2降格が決まったタイミングで、吉村美栄子山形県知事が、「スタジアムの建設については、J1に定着するのが喫緊の課題で、定着した後の話だ」という事を話されていましたが、今現在J1で定着しているクラブがどれだけあるかということを考えてもちょっと理不尽な感じで、事実上作らないと言っているのと同じではないかとも感じますが、その辺の条件ですね。定着してから作るという考え方についてどういう風に考えていますか?

「直接そういう形で意見交換をしたわけではないので、今おっしゃったような事なのかどうかは確認できませんが、仮にそうだとすれば、そういう考えがあってもいいと思うんですよね。スタジアムなんか必要でないという考えの方が居ることも承知していますし。

ただ、我々がこういう環境の中で取り組んでいると、選手だけじゃなくて、3月のまだ寒い時期に雪や雨が降る中で、ポンチョを着ながら応援してくれるサポーターの皆さんや、炎天下の中で屋根も無い所でジリジリとした暑い所で応援している方々の顔を思い浮かべると、やはり私は、ご褒美的なスタジアムではなくて、環境としてですね。そういったものが健全に展開できるような環境としてのスタジアムを考えていくべきなのではないかなと。J1に居続けられるようになったらと言うのは理想だと思いますけれども、なかなか今はそれくらい、じゃあ次からずっとJ1にと言える状態ではないと思いますので。そこは色々考えを話し合いながら、一歩一歩。この間の最終セレモニーでも申し上げたように、色んな考えの方の意見を聞きながら、1つずつ階段を昇っていくような取り組みがスタジアム作りには必要なんじゃないかなと思っています」

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