Dio-maga(ディオマガ)

臨時取締役会後 森谷俊雄新社長就任会見でのコメント(全文)

Q:まず、社長就任を引き受けられた理由をお聞かせください。

「11月の半ば頃だったですけども、株主サイドからですね、高橋前社長になりますけれども、辞められるんだと。その後任に就任して、これからのモンテディオ山形のために頑張ってもらえないだろうかという要請と言いますか、打診だったのかもわかりませんけれども、まあ、要請を受けたという経過でございます。私として、いまある仕事、ご承知かもしれませんけれども、産業技術振興機構の専務理事として仕事をさせていただいております。ですから、いまの仕事に責任を持ってあたっている立場でございますので、一つは職場の理解をということが一つと、じつは『4月なんですか』なんて素人っぽいことを言ってしまったんですけども、いやチーム編成に関わることだし、これからスタートを切るにあたって、時期はまだはっきりしていないんだけれども、いずれにしても高橋社長が辞めるという中で、そう遠くない時期にという状況があるのでなんとか、ということでした。私はそういう意味で、後任についてはしっかり、私の後任はお願いしますねということが一点。そのうえで、私の調整力なり、これまで培ってきた交渉力なり、いろんな課題があるから、そういうところでこれまでの経験を活かした運営というものをやってもらいたいということでございました。私は一ファンだったわけですけれども、非常に重責だなという思いはしつつ、期待される以上、私として微力ながら、少しでもモンテディオのために、モンテディオが好きということもありますけれども、モンテディオのためにやれることがあるのであれば、諸課題があるということは私なりに感じているものがありますので、具体的にどうこうということではないんですけれども、少しでも貢献できれば、要請に応えてしっかりやらせていただけるというのが、私の置かれた立場ということでお引き受けしたということです」

Q:「ビジョンをしっかり持って」ということをお話しいただきました。具体的にはどのようなビジョンをいまお持ちでしょうか?

「先ほど、冒頭述べさせていただいたことの繰り返しになるかもしれません。まずは、やっぱり今年J1、なんとか踏みとどまってもらいたいなというのが私の思いだったんですけれども、これはもちろん、私なんかよりはずっとずっと愛していらっしゃる多くの方々の、これは共通の願いだと思います。J2降格というのは残念な結果だったわけですけれども、ぜひ来季に向けてまた復帰を目指すチーム作りをして、しっかり強いチームになってほしいなと。これはやはり願いだと思います。

あとは私の望む形として、アウェイのゲームも、ホームのゲームも、もちろん両方大事ですけど、県民の、地域のチームですから、やっぱりホームのゲームをしっかり勝ち抜く、勝ち取る強いチームになること、これが一番大事だろうなと。そこは中井川さん(茂敏、強化・運営部統括取締役)なり、石井(肇)テクニカルダイレクターだったり、あとは現場を任されている石﨑(信弘)監督のもとでしっかり取り組んでいただいているわけですけども、私として見れば、先ほども言いましたけども、経営サイドでしっかりチームの強化、あるいは活動というものを支えられる経営、やっぱり安定した経営も大事ですし、その中でしっかり支えていくことも大事だと思います。その中でなんとか頑張りたいというのが一つです。やっぱりチーム力向上。あとはホームゲームでの…いまは株式会社化されて、私も会場を訪れてて、いろんな山形のおいしいコーナーとかですね、いろんな選手とのふれあいとか、イベントとか、多岐にわたる取り組みをして、会場に行けばゲームだけじゃなくて、ゲームはもちろんですけども、皆さんゲームにいらっしゃるわけですけども、いろんな取り組みをやられるわけです。そういったものにさらに磨きをかけて、もっともっとこのスタジアムに足を運んでもらえるファンサービス向上、この2つをしっかりやれるクラブ経営をやりたいというのが、これがビジョンというか。やっぱり強いチームになってほしい、ホームで勝てるチームになってほしい。そして検問に愛されるチーム、愛され続けるチームということであれば、山形で育っている選手がピッチで活躍し、あわよくば私の夢なんですけど、モンテディオから日本代表選手なんかが送れれば本当にいいな、どんな素晴らしいことだろうと思います。そのために頑張れればと思います。もっとビジョンというのは確たるビジョンということなのかもしれませんけども、まず就任にあたっての私のモンテディオへの思いなり、そこから来る経営サイドからのビジョン、そんな思いを持っています」

Q:ご自身が一ファンでいらしたことで、その視点とか経験が生きるなということはお感じですか?
「もちろん、先ほどありました就任の要請があったときのことも含めてですね、私がモンテディオを応援していたということはベースにありますけども、私としてこれまで、県で長く仕事をしたわけですけれども、で、いままた産業支援機構のほうで働いていますけれども、私としては、自分で言うのもなんですけれども、できるだけ枠にとらわれない柔軟な発想で事にあたってきたつもりです。またいろんな諸課題が出てきたときに、できない理由を考えるのではなくて、どうしたらできるんだろうかと、それをプラス思考と言っていいのかどうかですけども、前向きに事にあたってきたつもりであります。そういった私の仕事に対する向き合い方、それを少しでも新しい仕事の中で活かしていければ、そしてまだまだ私、研鑽も積みながらですね、先ほど申し上げましたビジョンに向かって、皆さんと協力しながら一緒にやっていければいいなと思っております」

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