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【頼コラム】モンテディオ山形の社長はいかにして選ばれるべきか。

今月14日に山形県内で放送されたという髙橋節前社長のインタビュー(YTS山形テレビ)を視聴した。

「株主の総意」であるとして辞任に追い込まれたことについて、髙橋氏が「県民の思いがチームに反映されるように、協会の判断が県民サポーターの声になるようにという考え方で会社を作った、その仕組みに自分が追い詰められたのは情けない」と静かに悔しさをにじませていたのが印象的だった。髙橋氏が牽引して実現したモンテディオ山形の株式会社化は、クラブを支えてくれる多くのスポンサーやサポーターの声に添った運営をしたいという思想で制度設計が行われ、株式配分(アビームコンサルティング49%、山形県スポーツ振興21世紀協会(SY21)49%、山形県2%)が決められた。なのに多くのサポーターの思いとは乖離する決定によってクラブを追われてしまったのだから無理もない。

髙橋節前社長の電撃退任劇についてはすでに本誌のトピックス記事『モンテディオ山形臨時株主総会囲み会見を取材して』(佐藤円)において辞任勧告理由と手続きの矛盾点について的確な指摘が為されており、今回の前社長のインタビューもそれを裏づけるようなものであった。また、同稿と『森谷俊雄社長がモンテディオ山形の新社長に就任』(嶋守生)の両稿で同様に示された「前社長解任問題の議論と森谷新体制の評価は切り離して考えるべき」という冷静な見解にも全面的に同意する。

つまり、この件についていまさら私が書くべきことはないのかもしれない。ただ、一点だけ付け加えておこうと思う。それは、新社長の人選についてだ。

そもそも今回の騒動の根っこにあるのは、髙橋前社長が辞任する理由が見当たらない、という点にあったと思う。だからファン・サポーターからもメディアからも納得のいく説明を求める声が上がった。それに対する答えが「J2降格の責任」「観客動員数の不振」「選手補強の工夫不足」というもの。様々なクラブ改革を進め成果をあげた氏の実績は無視してそれが辞任勧告の根拠ですか?と首を傾げたくなるものだった。しかも前述のYTSのインタビューによれば、髙橋氏が辞任勧告の際に伝えられたのは「(専任になって)3年たったからそろそろ辞めてもいいのでは」だったというから、ますますわけがわからない。

ただ、「J2降格の責任」「観客動員数の不振」「選手補強の工夫不足」は、2015シーズンのクラブの実態ではある。ならば、新社長にはこれらの課題を克服できる手腕を持った人材が選任されなければならない。森谷俊雄氏は、なぜ株式会社モンテディオ山形のトップに選ばれたのか。昨年11月26日に行われた臨時株主総会後の細谷知行SY21理事長のコメントから拾ってみる。

「彼を選んだ理由は、まずは明るいこと。それから爽やかな性格。(だから)前向きに物事を考えられる」
「彼の性格的な良さと、調整能力も非常に買っている。いろんな方からのアドバイスも受けて、適切な判断をしてもらえるのではないか」。

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