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【頼コラム】クラブは前へ進んで行く

サブグラウンドで練習が行われたある日、クラブハウスに向かう富居大樹選手に話を聞いていた時に「(前所属の)ザスパクサツ群馬にはクラブハウスがなくて」という話になった。クラブハウスがない? ということは?
「家から練習着を着て車で練習場まで行って、練習が終わったら別の練習着に着替えて、家に帰ってからシャワーを浴びるんです」

数えてみたら、初めてモンテディオの取材に来たのは11、2年前のことになるが、その時からモンテディオのクラブハウスはあった。ただ、あの頃はまだ選手が自分で練習着を洗濯していたように記憶している。

当時は取材環境ものんびりしていて、選手や監督へのインタビューはクラブハウスの玄関口にある小さなスペースで行われた。スペースといっても、選手たちのロッカールームやリラックスルームと、スタッフルームの間の通り道のような場所だったから、監督の話を聞いている横を、話題に出ている選手が通り過ぎていくということもあったし、上半身裸の選手がひょっこり出てきて眼福……いや、目のやり場に困ったこともあった。一方で、なにしろ玄関なので、帰っていく選手が必ず通る。私服をしっかりチェックするのはもちろん、靴を履く間にちょっと話を聞いたり、ということもできた。今から思えば、ある意味贅沢な環境だったとも言える。

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