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【頼コラム】「がんばりましょう」

4月9日、第7節町田戦。開幕から6戦勝ちがない、しかも3連敗して迎えたホームゲームは、悪い流れを断ち切る絶好のチャンスだった。ここで勝とう、勝たなければならないと、誰もが心に刻んで臨んだ試合だ。なのに、9分という早い時間にPKによる失点。逆に言えば残り時間は十分にあったわけだが、この1点が、のしかかる重圧をさらに重くしたのかもしれない。残り時間を無失点で終えるのがやっとで、攻撃に関しては最後まで噛み合わないまま、試合終了の笛を聞いた。

試合後のミックスゾーンは、さすがに重苦しい空気が漂っていた。選手たちは、報道陣が待ち構えるエリアを、うつむきがちに足早に歩いていく。それでも、「お願いします」と声をかければピタッと足を止めて質問を受ける。「今日はちょっと……」と報道陣を振り切って行く選手は一人もいない。クラブの方針もあるだろうが、こういうところは本当に頭が下がる。

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