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【トピックス】イヌ派?ネコ派?それとも… 〜「夢クラス」@米沢市立松川小学校


通常、2人ペアで学校を訪問するが、今回ゲストティーチャーである選手は梅鉢貴秀選手ただ一人。迎えるのは、米沢市立松川小学校5・6年生109人。圧倒的な数的不利の中、梅鉢選手の奮闘が目立つ1時間となった。

開始早々から、梅鉢選手は多忙だった。リフティングを披露し、シュート体験ではプロのシュートの迫力をゴールネット裏から子どもたちが体感。さらにオーバーヘッドキック、バスケットのダンクシュート、子どもたちを壁に立たせてのフリーキック、そして梅鉢選手からボールを奪う1対大勢の対決…。すべてのリクエストに応えていった。

その後は質問コーナー。梅鉢選手と言えば、1月の新加入選手記者会見がいまだ記憶に新しい。マイクを握って話をする際の、論理的で独特の言語感覚。果たして、それが子どもたちにどのように響くのかと思ったら、さすがにここでは平易な言葉を使って受け答えしていた。が、やはり滲み出てしまうものはある。

Q:ネコ派ですか? イヌ派ですか?
「どっちかって言ったらイヌかなあ。でも、猫には初めてだっこしようとしたときにひっかかれたことがあって、イヌには下校中に追いかけられたことがあるので、どっちも好きではないなあ。ヒト派です、ヒト派!」

こんな調子だ。
その梅鉢選手がしみじみと答えた質問もあった。

Q:サッカーの練習は楽しいですか? それとも苦労しますか?
「いい質問だねえ、これは」と言ったあと、こう答えた。
「苦しいほうが多いですね。試合で楽しむために、ふだん苦しいことをしています。苦しんで苦しんで、もがいたからこそいいことがあると思うし」。そう言って、子ども時代に「ゲームを1時間したければ、本を1時間読む」という独自のルールを作っていたことを紹介した。


ドリブル対決では子どもたちにボールを奪われて「あーっ」と倒れ込むなど、何をやるにも一生懸命で、でも見てるとどこかおかしくて、そんな梅鉢選手の魅力がたくさんの子どもたちに届いていた。

(文・写真=佐藤 円)

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