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【山形vs熊本】プレビュー:熊本を迎える一戦、求められるのはタフなメンタル!

■2016明治安田生命J2リーグ 第10節
7月6日(水)山形vs熊本(19:00KICK OFF/NDスタ)
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ゴールデンウィークのはじまり、4月29日にNDスタで行われるはずだった試合は、4月14日に発生した九州一帯の一連の地震により、ロアッソ熊本の試合実施が困難となったため中止が決定された。モンテディオはその試合が中止になったことでやや前後の試合間隔が空いたが、十分に調整できる範囲。それに対し、熊本では住む家や日常の生活をが奪われて避難生活を余儀なくされたり、収まることのない余震で不安と隣り合わせの状況に置かれていた。ロアッソ熊本も選手やチームスタッフが避難生活を送るなどし、サッカーをする状況ではない環境に置かれた。

熊本がリーグ戦に戻ってきたのは5月15日、フクアリでの第13節・千葉戦。翌週には水戸を相手に日立台での「ホームゲーム」も再開した。復帰後はトレーニング環境やコンディショニングの問題を抱えた中で4連敗したが、第17節・金沢戦では前半5得点と爆発して快勝すると、以降5試合負けなし。前節はようやく地元うまかな・よかなスタジアムに戻ってのホームゲームも行われた。今節、モンテディオとの試合を終えてもなお残る3試合については、8月おわりから9月はじめにかけ、天皇杯1、2回戦と並行して実施される。

先週の水曜日には京都との未消化試合を行っているため、熊本にとっては今節が5連戦の4試合目。適宜、選手を入れ替えながら疲労を残さない工夫も起用法には感じられるが、リーグ戦復帰以降、前節を除く9試合をすべて熊本を離れて戦ってきた疲労はあるだろう。今節もハンディを抱えた厳しい戦いになるが、一方で、震災を体験したことでタフに戦い続けるメンタル面の充実も見てとれる。前節もコーナーキックの流れから先制したのは熊本だった。その後、退場者を出し5失点したが、心が折れずに戦い続けるメンタリティは警戒に値する。

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