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「サポーターから愛される選手に」髙橋成樹選手モンテディオ山形加入内定会見全文

ユニフォームに袖を通して石井強化部長と握手を交わす髙橋選手。緊張している様子も伺えたが、話す言葉は力強くしっかりとしていた。

17年度からモンテディオ山形への加入が内定した髙橋成樹(たかはし なるき)選手が、現在通っている上山明新館高等学校で記者会見を行い、プロキャリアの第一歩を踏み出すべく抱負を語った。
会見には髙橋選手と、モンテディオ山形から石井肇強化部長、上山明新館高等学校から寒河江茂校長と髙橋選手の担任の深水芳則教諭が出席。
寒河江校長は「友人がとても多く、クラスのリーダーとして、授業の実習や学校の行事などで日頃から活躍している」と学校生活でも発揮されているリーダーシップを話す。
石井強化部長も昇格の決め手が髙橋選手のキャラクター性や気持ちの強さにあると評価。「そのキャラクターや新鮮な姿勢を、ぜひチームに活力として与えて貰いたい」と期待を込めた。
石井肇強化部長から手渡されたユニフォームに袖を通した髙橋選手はクラブに後悔させないように結果を出したいと意気込みを語り、質疑応答では「サポーターに愛される選手になりたい」とプロサッカー選手としての目標を力強く話していた。(写真・文 嶋守生)

●山形県立上山明新館高等学校 寒河江茂校長 挨拶

「皆様こんにちは、校長の寒河江茂と申します。まずは髙橋成樹君、モンテディオ山形への入団おめでとうございます。高校3年間で努力した成果が、このような形で実ったことを大変嬉しく思っています。成樹君は本校の食料生産科の3年生ですが、学校生活の中で友人がとても多く、クラスのリーダーとして、授業の実習や学校の行事などで日頃から活躍しています。

また、学校の生活をきちんとやりながら、モンテのユースとして練習に、そして試合に頑張ってきたことをよく聞いているので、時間を有効に使いながら、意欲を持って文武両道を成し遂げたと思っております。

さらによく廊下でも挨拶をしてくれるので、先生方からもたいへん人気があります。今後は体をよりパワーアップしてもらって、ゲームで活躍してもらいたいと思います。私たち先生、そして生徒一同、成樹君を応援していきますので、今後共頑張ってください」

●モンテディオ山形 石井肇 強化部長
「こんにちは。本日はお忙しい中お集まりいただき、ありがとうございます。先日、上山明新館高等学校に在学で、モンテディオ山形ユースの髙橋成樹選手が、トップチームに昇格することが内定いたしましたので、ここにご報告させていただきたいと思います。

髙橋選手は、この夏クラブユースの全国大会に出場し、この週末にも行われますJユースカップでも活躍している選手です。今シーズンはトップチームにできるだけ多くのユース選手達を、キャンプあるいはシーズン中のトレーニングマッチに呼んで育成してきました。その中の一人が高橋選手です。

彼の長所はまずその明るいキャラクターと性格の強さ。考え方が非常に前向きです。プロ選手であるならば当然のように思われますが、最近の若い高校生や大学生の選手を見ていると、自分を表現することが苦手な選手が多い。プレーは良いけど、コミュニケーション能力が低い選手がいるという印象です。

そんな中で髙橋選手は試合中に非常によく声を出す。味方を鼓舞する姿勢が非常に印象深かったです。簡単なようですが、自信がなければ出来ないことだと思います。そのキャラクターや新鮮な姿勢を、ぜひチームに活力として与えて貰いたいと思っております。

プレー面では、センターバックにしては上背がない方ですが跳躍力があります。単純にロングボールを跳ね返す能力、そして攻撃力でも得点が期待される選手です。
また、サイドに流れた選手に対する1対1も粘り強く対応している、そういったプレーも評価いたしました。
トータルな部分ではさらにレベルアップをする必要があると思いますが、ここ山形で生まれ育った選手が郷土の期待を一心に背負って、長く愛される選手として育って貰えたらと思います。

彼が入ることで、ベテランの選手がまた意識を受けますし、若い選手が底上げを受けると。今年低迷したチームに新たな風を入れて貰えるよう期待しています」

●髙橋成樹選手 挨拶

「こんにちは。本日はお忙しい中、お集まりいただきありがとうございます。来シーズントップチームに昇格することになりました、髙橋成樹です。まずは小さい頃からの夢であったプロサッカー選手になる夢を、僕の大好きなこのモンテディオ山形というチームで叶えられて、本当に嬉しく思います。
僕がここまで来れたのも、今まで支えてくださった家族、友人、監督、スタッフ、そしてチームメイトが居たからです。僕は小学校2年生の頃に上山カメレオンFCでサッカーをはじめて、そこで(秋葉)勝さんに出会って、本気でサッカー選手になりたいと思いました。小学校の4年間、上山カメレオンFCでサッカーの楽しさを教えてもらって、それがあったからこそ、今こんなにもサッカーを好きになれたと思いますし、クラブにはジュニアユースから6年間お世話になって、一人のサッカー選手としてだけでなく、一人の人間としても一回りも二回りも大きくしてもらいました。
そして今回、トップチームに上げるという決断を下してもらった事を、クラブに後悔させないように結果を出したいと思います。これからは自分のためだけでなく、自分を信じて応援してくれているサポーターのためにも、より一層頑張って行きたいと思います。応援よろしくお願いします」

■これからは自分が小さい子供たちが夢を与えられるように、そんな選手になれるように頑張っていきたい
高橋成樹

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