Dio-maga(ディオマガ)

【トピックス】クラブとサポーターが意見交換。サポーターカンファレンス開催。


モンテディオ山形のサポーターカンファレンスが12月11日、山形ビッグウイング2階大会議室で開催され、集まった150名のサポーターは、およそ2時間、クラブ側から登壇した森谷俊雄社長や各事業部取締役と意見交換を行った。

カンファレンスは2部構成。第1部ではクラブ側から経営状況や新スタジアム推進の進捗具合、今シーズンの振り返った上での反省点などが報告された。

今季の経営状況は、▲5,500万円で組んだ当初予算よりも1,700万円増となる▲3,800万円の見込み(10月末現在の数字)。スポンサー収入こそ伸び悩んだものの、シーズンシート者数が増えた事による入場料収入増やコスト削減などで赤字を削減した。

新スタジアム推進の進捗報告では、これまでに出ている推進事業体設立に向けた話題の他に、「観光資源等を活用した地域高度化計画の策定等支援事業」という、10月に経済産業省が公募した事業に、アビームコンサルティングがシンクタンクとして申込みを行い、採択された事も報告された。

今後、この事業が正式に契約されれば、新スタジアムについての基本計画策定に対して国の委託金(公募内容によればおよそ2,000万円)が受けられるだけでなく、新事業体におけるスタジアム推進の実績にも繋がっていく。「新スタジアム推進に向けた新しい会社で、今後作られる基本計画の前調査にも活用できる」(横内取締役)と話しており、小さいながらも着実な進捗が報告された。

第2部は、サポーターからの質問にクラブ側が応じる質疑応答。
不振だった成績や強化方針、経営についての質問が多く、中には赤字予算の中で削減が行われたという説明について「上向いているように言っているが誇れる話ではない」という厳しい意見や、1試合平均で6、254人と大きく落ち込んだ観客動員について「昨年からの動員40%減はJリーグで最低の数字で異常」「カンファレンスでは毎回努力していると言っているが、マンネリにしか見えない。観客を増やす努力を感じている人も少ないのでは?」といったクラブ側の対応を問いただす声も挙がっていた。

また、髙橋節前社長の退任問題についても「昨期と比べて今期が赤字見込みでJ3降格危機にも陥ったが、株主として動かないのか」とアビームコンサルティングから出向している横内取締役に問いかける一幕もあり、クラブ運営全体に対しての疑問の声が多く聞こえたカンファレンスとなった。

森谷社長はカンファレンス後に「成績面でも集客面でも課題は多かった。建設的な意見も頂戴したので、しっかり総括して来季に繋げて準備をしていきたい」と話していた。

(文・写真 嶋守生)

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ