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【Football bless you】伊東俊 職人気質の背番号10

在籍期間が長くても短くても、試合に出ていて出られなくても、同じ目標に向かい、モンテディオの一員として山形で過ごした選手は、ともにモンテディオの歴史を創った仲間であり、この先どこへ行こうと大切な存在でもある。
契約満了、移籍、引退…今シーズン限りでチームを去ることになったそうした選手たちを「この先の人生に幸あれ」と送り出すオフシーズン限定企画。(不定期更新)

1999年のJ2参入からしばらく、モンテディオの背番号10は定着しないという定説があった。

Jリーグ参入から2011年まで、2年以上10番を背負った選手は本橋卓巳(05・06年)と財前宣之(07〜09年)の2人のみ。それ以前には西山哲平が加入2年目の2001年に「8」から「10」に変え、翌年には佐藤悠介が「13」から変更したが、いずれもそこから1年で移籍している。最近では、2010年に鹿島から期限付き移籍の田代有三が着けたが、1年で古巣に復帰。翌11年、3シーズン着けた「15」から決意の変更を行った長谷川悠も翌年には大宮に移籍した。

同い年でもあったその長谷川のあとに10番に収まったのが伊東俊だった。2010年、中野圭とともに大卒ルーキーとして当時J1のモンテディオに加入し、3年目の2012年に「中学生以来」(伊東)という10番を着けることになった。お披露目は1月、霞城セントラルでの新ユニフォーム発表の舞台。同時に新しい背番号も発表された。10番の1st.ユニフォーム姿にサポーターからは歓声が上がった。「番号は何番でも良かったんですけど、せっかくだから着ておこうかなあと」。J2降格を経て新たなスタートを切るチームに誕生した新10番は、さまざまな思いを飲み込んでそう話した。

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