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【ランダムフォーカス】鹿島から兄来る~リ・カンヘン通訳

1月10日の初練習の後、韓国人選手に話を聞こうとしたものの、通訳のリ・ソンアンさんの姿が見えません。広報さんに「ソンアンさんは?」と尋ねると「まだ公式発表前ですが、通訳が代わります」と聞かされびっくり。そして「(ソンアンさんの)お兄ちゃんが来ました」と聞いてさらに驚きました。

ソンアン通訳の兄といえば、昨季まで鹿島で通訳を務めていたリ・カンヘンさん(写真右)。一昨年のJ1での対決時にはこんな記事も紹介しています。

【トピックス】兄弟対決ふたたび!
http://www.targma.jp/yamagata/2015/08/21/post2024/

今回、ソンアンさんが仙台で仕事をすることになり、鹿島で唯一の韓国人選手だったファン・ソッコ選手の退団に伴い、カンヘンさんの山形への“移籍”が決まったようです。

鹿島では年末から元日までの40日間で10試合という激務をこなしたカンヘン通訳ですが、天皇杯優勝の余韻に浸る間もなく山形での初仕事に臨んでいたことになります。

「そうですね、(仕事始めが)早いですね(笑)。でも、こうして山形に誘ってもらって、また選手と会えて、自分にとってはよかったと思います」

弟・ソンアンさんからの引き継ぎも万全。

「弟から、山形というクラブで大切にすべきことやスタッフとしての心構えを聞いています。山形は全員がハードワークする良いチームだということ。スタッフ同士が助け合っていくこと。そして社会人として当たり前のことをきっちりできていれば大丈夫だと。それは今までも自分が大切にしてきたことなので、大丈夫かなと思っています」

それにしても、昨季のチャンピオンシップ優勝からクラブワールドカップ決勝、天皇杯優勝という鹿島での怒涛の日々は、得難い経験だったに違いありません。言葉の通訳だけではない、クラブの一員として戦うカンヘンさんの姿は、テレビを通しても何度も目にしました。

「すごくいい経験をさせてもらいました。あの舞台に立った人たちは、選手・スタッフに関わらず、全員が『またあの舞台で仕事がしたい』と思ったはずです。鹿島には『誠実』『献身』『尊重』という言葉がありますが、それはどこのクラブへ行っても通用すること。通訳の仕事もしっかりやりますが、他の人をサポートしたり、気遣いをしたり、スタッフとしてプラスαをしっかり出して、選手や監督、コーチングスタッフを支えられるようにしたいです」

「誠実」「献身」「尊重」という“ジーコスピリット”のキーワードがスラスラと出てくるあたりはさすが。そして「どのクラブへ行ってもそこで学ぶことはたくさんあります。いいものは学びながら、これまで間近に見てきた韓国人選手の姿勢や、Jリーグでやるために何が必要なのか、生き残っていくための心構えなどを(韓国人選手に)伝えていければと思っています」と、自身の役割を語ってくれました。

山形に着任してすぐ、イ・ジェスン選手、ク・ボンヒョク選手と食事をしたというカンヘン通訳。「彼らにもいずれ代表に絡みたいという野心があります。それにはまず必ずいい選手になって試合に出て、チームに貢献できる選手にならなければいけない。そのためには1日1日しっかりやっていこうと、3人で確認し合いました」。

佐々木雅博マネージャー(左)とは1980年生まれ同士の同い年とあって、早々に意気投合した様子。ソンアンさんの移籍は寂しいですが、カンヘン通訳が引き継いでくれるなら若い韓国人選手たちも安心です!

文・写真:頼野亜唯子

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