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【岡山vs山形】レポート:主導権を握って攻めるも、セットプレー絡みの2失点を追いつけず

■2017明治安田生命J2リーグ 第9節
4月23日(日)岡山 2-1 山形(14:03KICK OFF/Cスタ/8,104人)
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「何が特徴かと言われても難しいですよね。すごく守備的なチームでもないと思うし、ものすごく攻撃的でもないし。バランスは取ろうとしているのかなあとは思いますけど、だから難しいです。蓋開けてみて、自分たちの目で見て、空気を感じて、そのなかでどっちがゲーム流れを握っていくかというのもある。自分たちが握れればチャンスも作れるだろうけど、スタジアムの雰囲気もホームを後押しする場所だし、大変な試合になると思います」

2連勝で乗り込む岡山とのアウェイゲームが簡単なものでないことは、木山隆之監督もそう話して気を引き締めていた。拮抗したなかで、球際や攻守の切り換え、ポジショニングなど細かい部分で相手を上回りながら、どちらが先に点を奪えるか。そんな堅いゲームが予想されたが、モンテディオは早い時間に先制パンチを受けることになる。

岡山が最初のコーナーキックを獲得した4分。伊藤大介が右コーナーからボールを蹴るのに合わせ、篠原弘次郎、片山瑛一、パク ヒョンジンと比較的高さのある3人がニアへ移動し、他の選手はファーヘ動くと、中央には大きなスペースが空いた。マイナス気味に低く送られた伊藤のボールに合わせ、そのスペースでシュートを放ったのは関戸健二。関戸はファーポスト付近からスタートし、ファーへ動く味方の集団の外側を左旋回して中央に入ってきた。マークに付いていた山田拓巳は敵味方入り乱れた集団に阻まれる形でいったんは離されたが、関戸が右足を振るタイミングに間一髪間に合い、至近距離でブロック。一の矢は防いだが、小さく跳ね返ったこぼれ球を予測し、狙っていた喜山康平がシュート。喜山のマークを外して関戸のシュートに対応していた鈴木雄斗は喜山の正面に立っていたが、股下を抜かれ、GK児玉剛の反応も遅れた。

いきなりビハインドの状態なったが、残された時間はたっぷりとある。モンテディオは慌てることなく、自分たちが主導権を握るためサッカーに取りかかる。

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