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【山形vs山口】レポート:「本当にリアルなギリギリのところで」チームが手にしたもの

■2017明治安田生命J2リーグ第15節
5月21日(日)山形 3-2 山口(14:03KICK OFF/NDスタ/6,936人)
得点者:36’阪野豊史(山形)51’和田昌士(山口)69’永藤歩(山形)89’大石治寿(山口)90’+3 瀬沼優司(山形)
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89分、山口のコーナーキックで、加速しながらニアに飛び込んできたのは大石治寿。GK児玉剛を邪魔する位置がスターとポジション。ボールが蹴られる寸前にゴールから遠ざかりながらマークを振り切り、左へ旋回してストーンの手前に走り込むと、ヘディングでニアサイドを打ち抜いた。2年前、天皇杯3回戦でモンテディオから得点を奪った藤枝MYFCのエースに、またもNDスタでゴールネットを揺らされた。

2度目の3連戦。その最後の試合で30度を超す暑さとも戦い、足もすっかり重くなっていた。あと少しの時間をしのぎきれれば勝利できるというそうした段階で喫した失点が、どれだけモンテディオの選手たちに精神的ダメージを与えたか。3-2で勝利した第7節・大分戦は、2-0を追いつかれた段階でまだ30分近くを残していた。しかし今回はアディショナルタイム4分。残された時間は限られていた。

モンテディオの3-4-2-1に対し、山口は4-2-3-1。システム的にはミスマッチするが、右サイドで常に裏を突く瀬沼優司には、山口のボランチ・佐藤健太郎が付いてディフェンスラインまで下がることで、山口も同じく3-4-2-1のようになり、マンツーマンに近い形でモンテディオの攻撃を迎え撃つことになった。

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