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【トピックス】ジュニアユース村山が日本クラブユース選手権出場決定!!

7月8日に第32回日本クラブユースサッカー選手権(U-15)東北大会の決勝トーナメント準決勝が行われ、モンテディオ山形ジュニアユース村山が全国大会出場を決めた。
この大会はクラブユースサッカー選手権の全国大会出場をかけた東北大会で、ジュニアユース村山とジュニアユース庄内の2チームが準決勝まで勝ち進んでいた。全国の出場枠は東北から2枠のため、この準決勝で勝てばそれぞれ全国大会行きが決まる一発勝負の試合だ。

ジュニアユース庄内対RENUOVENS OGASA FC。
最後まで分からない激しい試合となったが一歩及ばなかった。

第1試合はジュニアユース庄内(山形第2代表)対RENUOVENS OGASA FC(岩手第1代表)。14分に中央からミドルシュートを決められて先制を許すと、OGASAはリトリートして対応してくる。しかし「全然ボール動かせないし、運べなかった。自分の力、普段の力を出す一発勝負の難しさ」(ジュニアユース庄内・塩川岳人監督)と、思うようにボールを運べずにパフォーマンスが上がらず、奪われてからカウンターを受ける展開が続いた。

しかし、後半に入って迎えた46分、左サイドを縦に突破すると、クロスにダイビングヘッドで合わせたのはFW稲葉塔也。ワンバウンドしたボールがそのままゴールに入り、同点に追いついた。

その後も勢いに乗って盛り返そうとしたものの、59分にイレギュラーとファンブルが重なる悔しい失点で再びリードを許す。庄内は同点に追いつこうと最後まで攻撃の手を緩めずに攻め続けると、終盤は両チームともに足をつる選手が多発させながらも、最後まで互いに一歩も譲らない大熱戦に。しかしOGASAの守備を突破しきれず1-2で試合終了。全国大会出場はならなかった。

「いつも通りのプレーができなかった事が一番の敗因だと思うし、でもみんな最後まで諦めないでやれてた」と悔しがるMFの米山僚希。しかし劣勢だった前半からしっかりと立て直して最後まで戦う姿勢は素晴らしかった。

ジュニアユース村山対ウィンズFC。
先制ゴールの佐々木はこぼれ球に上手く詰めて2得点。
後半にハットトリックのチャンスもあった。

続く第2試合は、ジュニアユース村山(山形第1代表)対ウィンズFC(青森第2代表)。村山は「全員で守備して全員で攻撃するというのは最初からずっと伝えてきたこと」(ジュニアユース村山・内山俊彦監督)と開始直後から全体をコンパクトして守って攻めるという連動したサッカーを展開して主導権を握る。

攻撃でもテンポよくボールを繋いでチャンスを作ると、26分に中央突破から相手DFがはじき出したボールを左サイドから走り込んだMF佐々木陽平が「ファーサイドに強いシュートを打ち込もうと思っていた」と先制ゴールを決める。勢いに乗った村山はその直後の29分にもFW梅津光がターンしてボックス手前で相手DFをかわすと、そのままゴール前まで運んでGKと1対1に。このシュートは弾かれたものの、再びこぼれ球に詰めていた佐々木が丁寧に押し込んで2点目を決めた。

3点目を決めて拳を握る矢萩。
他の選手たちにも熱く指示を出すボランチだ。

3点目は後半に入った53分。右サイドから上げたクロスは相手に弾かれたが、そのこぼれ球からシュートが続き、最後は「こぼれ球を常にねらっていた」というMF矢萩啓暉が右足でシュートを突き刺した。試合を優勢に進めた村山は、その後守備的になりながらも相手の反撃の芽を詰み続け、3-0で試合終了。全国大会への切符を手にすることができた。

「前線からのプレスやセカンドボールを拾う、全員で走る、100%やり切るというのは、みんなでやり切れたから勝ち切れた」と3点目のゴールを決めた矢萩。点差はついたが、こちらも試合終了までしっかり戦っていたのが好印象だった。

ジュニアユース村山は8月15日から北海道で開催される日本クラブユースサッカー選手権(U-15)への出場が決定。3位のジュニアユース庄内は全国行きこそならなかったが、8月上旬に行われる予定のインターシティカップ(U-15)EASTへの参加が決定した。

試合終了後に、応援に来たサポーターの前で喜ぶ選手たち。
モンテディオ山形サポーターも、少ないながらも駆けつけて熱い声援を送っていた。

(文・写真 嶋守生)

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