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【頼コラム】レフェリーブリーフィングは誰のもの?

7月19日に「2017 第4回JFAレフェリーブリーフィング」なるものが行われたそうである。 “そうである”と伝聞体なのは文字通り開催を知らなかったからで、「わちゃー、やっぱこういうのは地方の末端の泡沫フリーライターの知らないところで行われているだなー」と軽く卑屈になったのだが、J’sGOALやエルゴラッソで書いている佐藤円さんも、モンテディオ山形公認情報誌Rushのライターである嶋守生さんに聞いても「知らなかった」というのでちょっと安心した。いや安心してはいけない。これはこれで問題だと思うのだがそれはひとまず横に置く。

さて、そのレフェリーブリーフィング。4回目の今回になって特に目に入ってきたのは、山形の試合が取り上げられたからだ。第21節の町田戦。立ち上がり6分、ペナルティエリア内に侵入した町田の中島選手が宇佐美選手のファウルを受けて倒れたとされる場面である。その内容は、ありがたいことに下記サイトでレポートを無料公開されている。

石井紘人のFootball Referee Journal(FBRJ)
https://www4.targma.jp/fbrj/

ジェフ千葉×カマタマーレ讃岐戦なぜペナルティエリア外のハンドリングがPKになったのか?モンテディオ山形×町田ゼルビアのPKは?【審判批評コラム:レフェリーブリーフィング中編①】
https://www4.targma.jp/fbrj/2017/07/19/post7254/

JFA審判委員会副委員長の上川徹氏は「ファウルとノーファウルが半々くらいでしょうか」と言いつつ、映像を示して「攻撃側の選手が左足で蹴ろうとします。ここです。青の選手の右足が触れて、左足が内側に折れます」と解説したという。

この試合、すでにダゾーンの見逃し配信期間が終了しており、Jリーグで公開しているハイライト映像で見るしかないのだが、引いた映像では確かに接触しているようにも見える。

町田が3発快勝で5試合ぶりの勝利を収める【ハイライト:明治安田J2 第21節 山形vs町田】
https://www.jleague.jp/video/detail/6203/

ただ、フルタイムの映像ではもっと寄ったカメラのリプレイがあったはずで、それを見た時は私も「全然かかってないやん」と思った。この試合の直後の本サイトのレポートで嶋守生さんが「何度映像を見直しても菅沼も宇佐美も中島の足には触れておらず、ミスジャッジとしか言いようがない」と憤慨していたのも無理はないと思っている。

【山形vs町田】レポート:タフだった9戦負けなしの負債
https://www1.targma.jp/yamagata/2017/07/02/post11636/

我々の見ている映像が、上川氏が「今はこういう映像が出てくるんですね」と言うレフェリーブリーフィングで流れた映像と同じなのか違うものなのか、そこがまず気になるところだが、これもまたひとまず横に置く。

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