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【トピックス】瀬沼優司がドヤ顔で名言?@山形市立桜田小学校 モンテディオ山形「夢クラス」

モンテディオ山形の選手がゲストティーチャーとなって、毎年山形県内の小学校を訪れ、夢をテーマに語り合う「夢クラス」。昨年までは5月6月に行われていたが、今年は9月10月に計4日間、14校を訪問する予定となっている。今年の初日となった5日、山形市立桜田小学校には本田拓也、瀬沼優司、鈴木雄斗の3選手が訪れて、4年生70名と交流した。

自己紹介やじゃんけん大会などのオリエンテーションを終えると、児童6人が薬剤師や看護師などそれぞれの夢を発表。そして選手それぞれが夢に対する思いを語っていく。その中で、先生から出された「夢を諦めそうになった時にどうやって乗り越えたか?」というテーマに対して、瀬沼は真面目にこう答えていた。

「僕は周りの人に恵まれていて、今こうやってサッカー選手でやれているのも、お父さんお母さん、周りの人たちや指導者の方に助けて貰った。だからやめたいと思った時や一人で夢にぶつかっても、一人で考えたりせずにお父さんやお母さんに相談したり、心を許せる友だちに相談して欲しい。一人で乗り越えることが難しかったら、いろんな人の力を借りて乗り越えて欲しいと思います」

壁にぶつかった時は一人で悩まず周囲の助けを借りるべきという良い話。しかし、そこから間髪入れずに、

「人は、一人では生きていけないから」

とドヤ顔をしながら名言っぽい口調でまとめてしまった。

真顔からのドヤ顔で名言というギャップネタだったが、さすがについて来れなかったのか、児童たちからは「?」マークも入り混じった拍手が起こる。空気を察した鈴木からも「笑ってみんな(笑)」とフォローされる始末だった。

瀬沼の小さい頃の夢はコックさん。
「料理が作りたいとか食べさせたいとかじゃなくて、コックさんのあの帽子を被りたかった」

瀬沼渾身の名言ネタ?は児童に通用しなかったが、次の本田の話のあとにも瀬沼は再びマイクを握る。
「僕は小学校4年の頃からサッカーを始めたけど、みんな僕よりも全然上手かった。それでもずっと続けてきたことが良かった。やめようと思ったことは何度もあったけど、その都度、色んな人の力を借りて乗り越えたからこそ、この仕事をしている。夢をあきらめないでずっと目指して欲しい」

児童の発表に選手たちも夢について語る。
鈴木「幼い頃からプロのサッカー選手になりたいという目標を持っていたけど、いま発表してくれたみんなみたいに、じゃあ何をすればいいのかは、全く考えてなかったからすごいなと思った。僕の今の夢はサッカー日本代表になることで、その夢を叶えるために、モンテディオ山形でJ1昇格に向けて何をやるべきかを考えている。ただ努力するだけではなく、何を努力したらいいか考えてやることが大事」
本田「目標があってどうしたらなれるかが分かっていることはすごいし、なれると思う。でもなるためには、先生やお父さんお母さんの話をちゃんと聞くことも大事」

最後の最後は真摯に自分の思いを児童たちに伝えていた。

ちなみに、見事にスベッた瀬沼優司には更なる奥の手も控えていた。
「あのあと『人という字は・・・』って武田鉄矢のモノマネでもしようかなと思ったけど、スベると思ったから止めておきました(笑)知らないだろうなぁと」

10歳前後の児童たちに夢の話は響くだろうが、さすがに武田鉄矢のモノマネは響かないのではないだろうか。

集合写真を撮る前に児童と鈴木雄斗。
最初はお互い堅さもあったが、
最後は密着するほど仲良くなっていた。

文・写真 嶋守生

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