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【ランダムフォーカス】データの盲点〜木山隆之監督


DAZN(ダゾーン)の試合中継の最後に紹介されるさまざまな試合データ。左右中央どこから攻めたかがパーセンテージでわかる「アタッキングサイド」やボール支配率、個人のパス数など、あらためて数値で見て「なるほど、そういう試合だった」あるいは「この数字は印象とちょっと違うな」と振り返ったりする方も多いのではないでしょうか。

さて、スコアレスドローで終えた町田戦では、パス数ランキングに目が止まりました。チームのパス数449本(成功率67%)のうち、1位が山田拓巳選手(62本)、2位に佐藤優平選手(54本)、3位が高木利弥選手(47本)。イメージではゲームメーカーの佐藤選手が1位のような気がしていましたし、実際、岡山戦や京都戦でも佐藤選手や本田選手、菅沼選手などセンターラインの選手がパス数上位を占めています。ところが町田戦は右サイドバックの山田選手が1位。これはどういうことなんだろう……? わからないことはプロに聞け!とばかりに、木山監督に疑問をぶつけてみると、わかりやすく解説してくれました。

「特に前半の町田は、縦も横もコンパクトに圧縮されていたので、真ん中が空かなくて優平がちょっと窮屈だった。優平がいいところで動いて、ディフェンスラインからパスを引き出して前を向いて2トップを使っていくというシーンが、前半は作れなかったと思う。それぐらい相手の圧が凄かった。そうすると当然、サイドは比較的フリーになることが多いから、そこにはボールを出せる。そこからもう一つパスがつながればよかったんだけど、パス数と成功率は別(笑)。あそこで終わらず、もっといいボールが入っていればチャンスに繋がる。右からセンターフォワードにパスが入って、そこでコンビネーションが生まれて最終的に左まで行ってフィニッシュに入るとか。その一つ手前でのパスミスが多いから、ちょっともったいない。データの盲点ですね」

ランキングで出されると、上位=好プレーと思い込んでしまいがちなのですが、そう単純な話ではないようで。それもサッカーの面白いところです。

文・写真:頼野亜唯子

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