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【トピックス】トレーニング×食事で強いからだを!「モンテディオ山形サッカークリニック」開催

実戦に役立つサッカーのスキルアップや体力向上を目的とした「モンテディオ山形サッカークリニック presented by meiji」(株式会社明治 主催、カスカワスホーツ特別協賛)が12月21日に開催された。内容は栄養講習会とサッカークリニックの2部構成。今回は山形明正高等学校サッカー部の1・2年生(男子49名、女子9名)が参加した。

クリニック2部構成の前半は、管理栄養士による栄養指導。からだを作るためにはトレーニングだけでなく、食事も大切であることが具体的に紹介された。

屋内で行われた栄養講習会の講師は、モンテディオのトップチームも指導している株式会社明治の管理栄養士・高橋亜未さん。からだを作る組織のうち、脂肪以外を示すLMB(除脂肪体重)の基本的な知識や、筋肉量を増やす方法や筋肉量を落とさずに減量する方法、5大栄養素のうち、エネルギーになる3つの栄養素(炭水化物、脂質、タンパク質)の基礎知識、リカバリーの考え方などがスライドを交えて紹介された。

スライドで紹介された髙橋成樹選手の前日の朝食メニュー。「オフなので少な目」と書かれているがこのボリューム。「からだを作るため、この1年で食べる量は増えました」と管理栄養士の高橋さん。

筋肉量の話のなかで、モンテディオ・髙橋成樹選手の前日の朝食が写真で紹介された。「オフなので少な目」と書かれたスライドにはパスタ、サラダに加えて、ごはんと肉とサラダのプレートの写真があり、このほかにも果物とヨーグルトを食べて、カロリーは1200kcalくらい。なかなかのボリュームで、朝からこの量を食べられるか聞かれて手を挙げる生徒はいなかったが、管理栄養士の高橋さんは「高校生は練習で1日、3800〜4500kcalを消費しているんですね。食事で4000から4500ぐらい摂らないと筋肉量は増えないです。朝ごはんから1000kcalぐらいはイメージして摂ってほしい」と要望していた。

また、リカバリーでは消費したエネルギーをその日のうちに戻すことで疲労が残りにくいこと、ゴールデンタイムと呼ばれる運動後30分以内に摂取するのが望ましいことが紹介されたが、その際、糖質とタンパク質をセットで摂ることで効率よく回復できることも紹介された。

グラウンドでのサッカークリニックには髙橋成樹選手も参加。オフ期間中に行われた広めのコートでのゲームに、「余裕で動かなかったです!」と話していた。

後半は人工芝のグラウンドに出てのサッカークリニック。開始時の気温は2度ほどで空気は冷たかったが、天気は快晴。モンテディオユースの竹中達郎コーチ、猪狩翔アカデミーフィジカルコーチの指導で、しっかりフォーミングアップをしながら徐々にスプリントを入れるなど強度を上げ、ボール回し、そしてゲーム形式へと進んでいった。モンテディオのトップチームからは髙橋成樹選手が参加し、山形明正高校の選手たちと同じメニューをこなした。

キーバーを含めて12対12のゲームの直前には、ペナルティーエリア付近での7対5がチーム対抗で行われたが、竹中コーチが「優勝チームには明治さんから何か(賞品が)出ますか?」の声に触発されたのか、選手たちの動きが目に見えて激しさを増した。しかし、ここですかさず竹中コーチが「一生懸命にやるのはオーケー。でももう少しボールを落ち着けたり、質にこだわってやろう」と声をかけ、内容がさらに改善された。

いずれにしても、からだ作りは長期戦。この日学んだことを日々の生活にどれだけ取り入れることができるかで、数ヶ月後の自分のありようが変わってくる。グレードアップした自分を手に入れることができるかは、高い意識を持ち続けることができるかどうかに懸かっている。

サッカークリニックのあとはリカバリーのため、明治の商品「ザバス」でプロテインを補給。全員に一つずつプレゼントされたシェイカーで各自、自分で作り方を実践した。トレーニング直前には、やはり明治の商品「ヴァーム」を摂取している。

髙橋成樹選手、竹中達郎ユースコーチ、猪狩翔アカデミーフィジカルコーチを囲んでの集合写真撮影。斜面には雪が残っているが、人工芝のグラウンドは雪かきが行われ、サッカークリニックは無事に終了した。

(文・写真=佐藤 円)

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