ことばでさぐる「木山イズム」Vol.06 行く先を示すのは誰?
オフシーズンの新企画「ことばでさぐる『木山イズム』」。この1年間、木山隆之監督が残した膨大な量のコメントから、チーム作りの土台となる考えや、岐路でどのような判断が下されたのかなど、木山監督のサッカー観が表れたことばを抜粋し、解説を加える。
すごい感じるのは、誰が何を発信していくのか。クラブが発信して、それに対して、クラブの周囲にいるファンの人や、スポンサーの人や、行政の人たちが納得してそれを支援していくのか。逆にそっちの人たちの思いをなんとかするために、クラブが後から付いていくのか。どちらかと言うと、僕は(モンテディオは)後者のほうだったんじゃないかなと。ファンの人たち、スポンサーの人たちが、『やっぱりJ1にいなきゃいけないから、なんとかプレーオフでも!』。わかる。それもわかる。お金出してるし、応援してるから。でもやっぱり、現状とかいろんなこと考えたら、本当にめざすべきところがあるのであれば、そこに到達するまでに何が必要で、いまどこにいて、どれぐらいのギャップがあって、それを埋めるためにはどれぐらいの時間とお金が必要なのかを考えて、ちゃんと発信していかないと。
(11月10日、囲み取材)
Vol.06 行く先を示すのは誰?
(残り 1007文字/全文: 1522文字)
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