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【嶋コラム】鈴木雄斗の山形最後のファンサービス

「2年間は短かったですけど、貴重な時間でした。山形は必ずJ1に上がれると思いますし、僕もいつかもう一回山形でサッカーができたらと思います」

鈴木雄斗がモンテディオ山形から川崎フロンターレへの移籍するリリースがあった1月7日、イオンモール天童で行われる初売りイベントに鈴木が急遽参加。サポーターに向けてこう挨拶し、1時間強の時間をかけて山形最後のファンサービスを行った。

本人の引っ越しの準備などもあり予定よりも開始が30分ほど遅れたが、それでもサポーター一人ひとりに丁寧ファンサービスを行なっていた。

シーズンオフに入ってから移籍が決まった選手は、移籍前にサポーターにファンサービスできる機会がまず無いと言ってもいい。リリースに合わせて挨拶文が出てそれっきりなのが当たり前で、選手個人を応援するサポーターにしてみれば、「最後に頑張っての一言も言えなかった」と涙するだけのお別れとなる。これはサッカー選手の移籍の常でどうしようもない離別のひとつだ。
2018年度がまもなく始動する時期。おそらく2017年度のモンテディオ山形最後のファンサービスになるだろう。

そう考えれば鈴木がこの場に顔を出さなくても誰も文句は言わないはず。それでも鈴木が志願し、サポーターが最後のお別れをできたのは、運良く初売りイベントが行われていたことと、「僕はサポーター好きだから」という鈴木個人のタイプがあるからだ。
「山形にはかなりお世話になったし、ちょうどこのイベントがあると聞いたので、ぜひ最後に、ここに来れる人だけでも挨拶したいと思ったので、無理を言って参加させてもらいました」と鈴木は素直にその理由を話していた。

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