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【トピックス】2018シーズン新キャプテンに山田拓巳が就任。「風通しが良いチームにしたい」

モンテディオ山形は2018シーズンのチームキャプテンに山田拓巳が就任したと発表。副キャプテンに新加入CBのジャイロを抜擢し、昨年のキャプテン本田拓也と今季完全移籍加入した瀬沼優司が山田を支えるポジションに入った。
山田拓巳は08年に市立船橋高校からモンテディオ山形に加入し今年で在籍11年目のDF。石川竜也の現役引退で、今年はチームで最も古株の選手となったが、木山監督は山田のキャプテン指名を在籍年数の長さではないと話す。

「去年1年間ヤマと接してきて感じるのは、ただチーム居るのが長いだけの選手じゃないこと。チームのことをよく考えているし、みんなのことをよく見ているし、よく知っていた。
チームを一つにしようという思いも人一倍持っているから、そういう選手にキャプテンをして欲しいと思った。我々はみんなでプレーしないと駄目なチームなので、みんなを一つにまとめて欲しいということ」

在籍年数よりも、山田のチーム全体を考えた言動が、今年のチームに必要だと木山監督は考えたようだ。その上で「山形は相手よりも走って戦っていくチームじゃなければいけないので、ヤマの闘争心もチームに良い影響を与えると思う」と山田のプレーぶりにも期待している。

ただ木山監督は、山田に全て重責を担わせるつもりもないという。
「選手全員に言っているのは、『自分が引っ張るつもりでやってほしい』ということ。キャプテンや副キャプテンを決めたけど、全員が自分がリーダーだと思ってやらないと。去年よりも今年は発信力は比べ物にならないほど増えているし、チームの改善も早いはず。だから、ヤマを中心にみんなでまとまっていこうというだけのこと」
チームのまとめ役が新キャプテンというだけであって、他の選手たちも無責任に投げることはせず、チームを牽引して欲しいという思いも発信していた。

1週間ほど前に木山監督から指名を受けた新キャプテンの山田は、まさかキャプテンをやる日が来るとはと驚きながら「僕で良いんですか?」と聞き返し、それでも「プレイヤーとしても人としても成長できるいい機会」と快諾したという。

山田は今年のチームについて、「若い選手が増えて活気があって勢いもある。馴染むのも早かったし、いい雰囲気でやっていけると思います」と話し、その上で「選手もスタッフもクラブの関係者も、現場の人たちが一丸となって、要求することは遠慮せずに言い合って、コミュニケーションを取りながら風通しが良いチームにしたい。皆で同じ方向を向いて1年間戦いたい」と新キャプテンとしての意気込みを話していた。

新キャプテンの山田は自身のキャプテン像について「ギシさんのようにキャプテンシーがあって目に見えて引っ張っていくタイプではない。ミヤさんやザキさんのように背中で引っ張るタイプ。口で言うだけじゃなくて、ピッチで表現できれば自然と下の選手もついてきてくれると思う」と話していた。

もう一つ驚いたのは新加入選手のブラジル人CBジャイロの副キャプテン抜擢。木山監督は「常に自分から発信してプレーしてくれる選手だし、言葉は違っても発信する思いが強い選手。自分たちのやることを理解し始めてからは、より発信するようになっている」とリーダーシップを評価する。昨日今日あたりから、練習中のジャイロの声も大きく響くようになっている。

文・写真 嶋守生

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