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【ランダムフォーカス】プロデビュー!〜熊本雄太選手

第3節熊本戦で、先発メンバーとしてプロデビューを果たした熊本雄太選手。初出場とは思えない、いい意味でそつのないプレーの中に、持ち味である空中戦の強さを随所に見せてくれました。福岡のご両親もスタジアムに駆けつけていたそうで、良い親孝行になったことでしょう。

熊本選手は昨年3月に右足首を脱臼骨折。早大では最終シーズンのほとんどをリハビリに費やしました。それでも10月に復帰すると関東大学リーグ2部のラスト5試合で3得点の活躍。チームの2部優勝・1部昇格に貢献しました。

昨年11月、怪我の治療のために入れていたボルトとプレートを抜く手術をしたため、プロ生活はそのリハビリの継続から始まり、全体練習に復帰したのは2月半ば。そこから約1カ月でのデビューですから驚きです。

「紅白戦で(主力組に)入ったので『(先発指名が)来るかな』と思ったら本当に来た。そもそも公式戦が久しぶりだったので結構緊張しましたが、やってやろうという気持ちの方が強かったです」

栗山選手や山田選手、三鬼選手などディフェンスラインの先輩たちから「思い切ってやれ」と声をかけられて試合に臨んだそうですが、それにしても落ち着いたプレーぶり。また、同じく大卒ルーキーで同時デビューとなった北川柊斗とは「俺らが静かになったら持ち味が出ない。とりあえず叫ぼう」と話していたそうで、試合中は意識して二人で声を出していたそうです。

思っていたよりも早く訪れた出場の機会。とはいえ、まだまだCBのポジションを確保したわけではありません。競争の激しさは身にしみて感じています。

「怪我をしていた人たちも復帰して来ているので、ここから競争が激しくなります。今年はCBが6人いて、自分は一番若い。みんな経験豊富なので、いろいろ盗んでレベルアップしていきたいと思っています」

熊本で4000人余りの観客を前にプレーして、プロになったこと、プロとしてプレーする喜びを実感して「震えた」という熊本選手。次はぜひ、ホームNDスタのサポーターの後押しの中で、自慢のヘディングシュートを決めてくださいね!

文:頼野亜唯子

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