【ランダムフォーカス】W杯効果!〜中村駿太選手
ルーキーの中村駿太選手が、天皇杯FC東京戦で公式戦初先発を果たしました。3トップの左に入り、裏に走ったり下がって受けて前を向いたりと、ルーキーらしい活きの良いところを見せてくれました。前半、ドルブルで運んで放ったシュートは惜しくも左に外れましたが、スタンドが大きく湧きました。駿太選手自身も「自分の好きな形。あれをいかに出せるか」と、手応えを感じたようでした。また、北川選手のシュートがポストを叩いたシーンなど、パサーとしてのセンスも垣間見えた気がします。
守備でも貢献が光りました。立ち上がりから精力的にボールホルダーにチェックに行き、うまくハメてカウンターの起点に。実はこの守備の仕方は、ロシアW杯での日本代表・乾貴士選手のプレーを参考にしたそうです。対面のサイドバックを視野に入れつつ、釣られすぎずに前からプレスをかける。そういうやり方をコーチ陣と相談しながら意識して練習していたのが「少し形になってきたかな」と笑顔でした。熱心にW杯を観ていた成果を実践で出してくるとはさすがです。
攻守に活躍の目立った駿太選手は、MOM投票でも3位にランクイン。サポーターの皆さんも、見ていてワクワクしたのではないでしょうか。
「J1相手でもやれるというところを絶対に示したかったし、今日スタメンで出られるとわかった時に、何か示さなきゃと思っていた。通用はしたと思うので、あとはここから、通用するだけでなく試合を決定づけられる選手になっていきたい」
天皇杯3回戦の柏戦で途中出場してプロデビューし、今回は初先発で持ち味をアピール。ルーキーイヤーの階段を着々と昇り、次はきっとリーグ戦のピッチで躍動してくれるはずです。
文・写真:頼野亜唯子
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