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【ランダムフォーカス】ごめんごめん!~熊本雄太選手


今シーズン、最も成長した選手の一人が熊本選手ではないでしょうか。センターバックで34試合の出場。ルーキーイヤーとしては申し分のない経験を積んだと言えるでしょう。栗山選手とともに、山形の守備の顔になりつつある熊本選手ですが、チャンスと見れば思い切って上がって行く攻撃参加も魅力です。

リーグ戦のラスト3試合で計5本のシュートを放っているのですが、中でも惜しかったのが大宮戦前半のチャンスシーン。熊本選手からのパスを受けた三鬼選手が縦に入れると、阪野選手がポストプレーで落とし、前向きに受けた汰木選手がスルーパス。そのスペースへ走りこんだのが、なんと熊本選手でした。絶好の決定機でしたが、シュートは惜しくもゴール左へ外れてしまいました。

「あのシーンは、海くんに縦パスをつけた後に、後ろに下がってもアレかなあと思ったので、受けに走って行ったんですが、海くんがいいところに縦パスをつけてくれた。そこ(阪野選手)に相手が集中して、なんか、パッと見たらスペースがあったので、走りこんだらパスが来ちゃったので……」

ファーストタッチの感触は良かったそうで「あとはシュート練習です」と反省していました。シュートがゴールを逸れた後、熊本選手と汰木選手がシンクロしたように頭を抱えていたのが印象的だったのですが、走ってポジションに戻りながら汰木選手に「ごめんごめん!」と謝ったそうです。

ちなみにこのシーンについて汰木選手は「一番いいところにいましたね。まさかあれが雄太だと思って出してはいないんですけど。トヨくんかなと思ったら、なんでそこにいるんだ?って感じで」と振り返っていました。

汰木選手と熊本選手は同い年。天皇杯では、ぜひこのフレッシュなホットラインからのゴールを見せてください!

文・写真:頼野亜唯子

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