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【トピックス】ステキな笑顔で 夢クラス@山形市立滝山小学校

体育館入口から入場してきた二人はリラックスした笑顔だった。公式戦の選手入場で見せる引き締まった表情とはまさに真逆。拍手で迎える滝山小学校6年生が生まれた頃にプロサッカー選手生活を始めた本田拓也選手と、今年プロになったばかりの大卒ルーキー・坂元達裕選手の夢クラスは笑顔とともに始まった。

自己紹介込みのコメントで、本田選手は「このあと、何か技を見せろということですが、僕はサッカー下手くそなので」と技の披露を坂元選手に任せ、自らは主導権とマイクを握り実況に回った。

坂元選手のみが披露することになったリフティング。ヒールリフトを決めた本田選手からはまさかの一言が…

本田選手にそう言われたら、大卒ルーキーはやるしかない。両足で交互に蹴り上げるリフティングから始め、数秒後にはヒールリフトを披露。これを見た実況の本田選手は、「おっ!ああ、いいですね。ぽいです。サッカー選手っぽいです」

技を披露した坂元選手より、本田選手のほうが満足そうな笑顔だった。

真剣な表情で子どもたちの夢の発表を聞いていた二人だが、「ポケモンセンターで働きたい」の発表にはこの笑顔。

続いて、子どもたちの夢の発表。代表して数名が夢の発表を行った。「接客業に就きたい」、「テニスの全国大会で優勝したい」などの話に、選手二人も真剣な表情で耳を傾けていたが、突如、表情をほころばせたのは、ある女子児童の発表のとき。

「ポケモンセンターで働きたい」

特に、尋常ではない笑顔を見せていた坂元選手のポケモン遍歴については、今後の追究が待たれる。

二人も自らの経験を語りかけた。

笑顔がチャーミングな二人だが、質問コーナーではこんな真剣な表情で回答していた。

〇本田選手
「夢を叶えるのは、絶対に一人だけでは無理。周りの人の協力だったり、ここで言えば先生や友達、お母さん、お父さん、そういう人たちが絶対に必要になってくるので、そういう人たちの教えや言うことを聞くのが一番大事だと思います。友達というのは一番大事になってくるので、自分が悩んでいるときに自分だけで抱えないで、友達に相談する、お母さん、お父さん、学校の先生に相談する、そういうことが大事になってくるので、それを自分の胸に秘めながら夢に向かって頑張ってほしいと思います」

〇坂元選手
「自分は小学校の頃からサッカー選手になりたいと考えていて、こうやって今、夢を叶えられてはいるんですけど、夢を叶えるというのは簡単なことではなくて、自分も今まで小学校、中学校、高校と、試合に出れなくなってしまったり、なかなか自分の思うようなプレーができなくなってしまうことが数えきれないくらいありました。そこで諦めてしまったら夢は終わってしまうわけで、そのときに、自分に何が足りないのかとか、何が必要なのか、それをどう実現するのかというのを考えて努力することができれば、自ずと夢は叶ってくるのではないかなと思います」

その後の質問コーナーでも、「プロになるために努力したことは?」「一番悔しかった試合は?」など、選手のキャリアをもとにした質問が多く、選手たちはその一つ一つに真剣に回答していた。

集合写真の撮影でもこの笑顔。終了後には握手を求められ、快く応じていた。

最後は4つのクラスごとに笑顔で集合写真を撮影。選手二人は笑顔で学校を後にした。

文・写真=佐藤 円

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